先日中国人の大学教授の講演会を聞いてきました。日本は中国から遅れていると。
彼の主張はこんなもんでした。
1 リチウムイオン電池の製造能力は日本より進んでいる
2 脱炭素は絶対必要で、中国はEVの生産能力で世界一である。ホンダ、日産、三菱連合とトヨタ連合で今頃になってやっているが遅すぎる。北欧では新車の90%以上がEVだ。
3 太陽電池で耕作放棄地をいっぱいにするのが最もよい解決策だ。
4 風力発電をもっと増やせ。
よくもまぁいけしゃーしゃ-と嘘を並べ立てるなと感心して聞いてました。まず、エネルギー変換時には必ずロスが生じます。石炭火力を使い、蒸気タービンで回して発電、長距離の電線を使って送電ロスの発生、EV内にある電池に充電するときの発熱ロスを考えると30%にもならないという話を聞いています。日本製の火力発で燃費が世界一ですが、それでも40%には達しません。
1 生産能力はあるけども、実用に耐えるものとは思えないものが多いですよね。中国やヨーロッパで自然発火は日常茶飯事です。
2 生産はしていても、実際には売れ残っているし、10万キロ以上は走らない。充電効率が悪すぎます。実際中国製EVは作りすぎて売れないし、EV墓場ができているという話はよく聞きます。EURO5で販売制限をかければそうなりますがな。
3 カドミウム汚染と土砂崩れをどう考えます?
4 レーダーの乱反射で国防上問題がありますし、低周波振動はどうしますの?しかもこんなに安定しないものなんぞ邪魔なだけです。
全然回答が返ってきませんでした。大人げないのでその辺にしましたけど、この教授の言っていることは明らかに中国共産党が言っているプロパガンダそのままなんですよね。
では、石油がいいか?と言えばそんなことはないです。これもサウジアラビアから結構な量を輸入していますけど、サウジアラムコみたいにアメリカとサウジアラビアの合弁会社ですから、基本的にアメリカの石油利権絡みからのプロパガンダでもあるわけですよ。
ロシア、中国からの防衛でアメリカにもいい顔をしなければならない都合上、石油・石炭を買っているわけですが、メタンハイドレードやらいろいろ地下資源もありますし、南関東はメタンで世界的に有名なガス田ですから。地熱も波力もあるわけで、徐々にでもシフトしていかないと、中国とアメリカに食い物にされるだけですよ。