すでに何度も再放送され(一部はあまりにも醜悪なため、放送なし)Youtubeでも上がっていますが、これを芸術だという人がいます。

 

恵比寿屋さんの取引先の東ヨーロッパの一部では、元々フランスへの憧れが無茶苦茶強い国がありまして、フランスのものであればなんでも素晴らしいと思い込んているようです。外国信奉という点では、ある意味昭和の40-50年代の日本に似てるかもしれません。

 

そこの人がメールを寄越したのですが、「今回の開会式は素晴らしい。伝統的価値観をうち破った現代アートである。開会式を批判しているのロシアのプロパガンダだ。」と信じて疑わない人がいるんですよ。最大譲歩して、あれが芸術だとしましょう。あれを批判すること、つまり西欧の価値観を馬鹿にする、批判することであって、それは即ちロシアのプロパガンダと彼は言いたいようです。

 

ここでは芸術のセンスには一切触れないことにします。その上で、批判することがロシアのプロパガンダというのはどういう思考プロセスなのかと考えてみると、1910年代からのフランスへの憧れ、そして1945年から80年代までのロシアの不法占拠への恨みがごっちゃになっているのでしょう。ロシアへの脊髄反射なのでしょう。

 

ちなみにこの人はかなりエリート層に入る人物です。こういう人がオピニオンリーダーになることもあり得るんですよ。こういう国では、国民が簡単に操作されてしまうんでしょうね。