家を守る積善は、町で使うものに無駄がないように注意し、店員に悪人がいたら追い出して、裁判などが起きないように注意しなさい。店子に一人でも悪人がいると、それを真似て悪人が多く出てくるものだ。店子が悪いと店は、訴訟が続く。地主に迷惑が行くので、心を正しく地主のためになるようにしなさい。これは大陰徳であり、その報いは大きな幸となる。

 

どれだけ知恵や才覚をめぐらしたところで、志が悪い者は運命が尽き、とんでもない迷惑が及ぶ。

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この当時、大店の番頭さんになった人は45歳を過ぎる頃になると店から隠居して、主人が所有する貸し家の管理人をやっていたそうです。おそらくその管理人の心得みたいなもんでしょう。

 

分かりますよ。これって、危ない奴がいると益々危ない奴が集まり、それを嫌がってまともな人が抜けていく、そして危ない奴がそれにとって代わり近隣住民との間に問題を起こす。こういうのはあります。

 

最初に就職したとき賃貸アパートに住んだのですが、時期が時期だけにろくな所じゃなかったのです。単身者用のはずなのに毎晩萌え萌えな声が聞こえる、上からは子どもが走り回る音がする、斜め上からは毎晩誰かが来て勝手に恵比寿屋さんの駐車場位置に停めるというところで、駐車場を挟んだ向かいの大家にクレームを入れると、これまたトンデモな大家で・・・

 

頭にきたので引越ししたのですが、その作業中に大家が家に上がり込んできて「これをくれ」「あれをくれ」と勝手に持って行こうとする始末。

 

こういう大家じゃ、こういう住民が溜まるわと納得したことがあります。

 

寝に帰るだけと割り切って借りたところですが、住むところはちゃんとしないといけないと納得した事件でした。