る 留守の宿 女ばかりの そのときは 長尻せず 帰るこそよき

を をりふしに 人付き合いの 酒盛りも 桁を外すな 胸の算盤

わ 僅かなる 薄口銭の 商いも 現銀にするは 利方[1]

か 掛け売りに 欲な高利をとらんより ただ現銀に 安売りせよ

よ 欲深う 爪を伸ばして 掛け売りを するは節季に 心配の種

 


[1] 便利な方法

 

「る」はどちらの意味なのでしょうか。自分の家を留守にする場合でしょうか、それとも女性ばかりの状態になっていているところに訪問した場合の事でしょうか。どちらにせよ、あまり長居は無用のようです。

 

自分の家を空けておくのは、それはそれで変なのが入り込んで絡んでくるのもいるでしょうし、主人がいない女性ばかりの所に居たらあらぬ噂をされるでしょうし。

 

「を」酒を飲むなら、早いうちに自分の限界と癖を知っておくといいですね。徐々に酔う人もいれば、一挙に酔う人もいます。酔って明るく飲んでいればいいのですが、説教癖、絡み酒、泣き癖・・・これは本当に迷惑です。つい30年ぐらい前までは、酒の上だからという言い訳が通用していましたが、今は本当に世間は容赦しなくなりました。恵比寿屋さんも基本的に容赦はしません。