い いろいろと 品は変われど 商いは ただ上根[1]が 元手なりけり
ろ ろくしきに 良し悪し見ず 代物の 安値に惚れて 買い急ぎすな
は 計り目や 升目にはかる 商いは ただ正直を 第一にせよ
に 日々の 世帯廻りを 現銀に 買えば節季に 気楽なるべし
ほ ほどほどの 分を守れよ 商人の よききぬ衣(きぬ) 散々なるべし
[1] 根気のこと
「い」は日本人にとって重要かもしれません。日本人はよく職人に喩えられますが、職人と商人は違います。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、意外と理解していません。
良い物を作れば売れると思い込んでいます。
違いますから。売れる商品がいい商品なんです。
いや、いい商品を作れば必ずだれか見てくれる。
違いますから。積極的に見せなきゃ誰も見てもくれませんから。
こういうところが分かってないんですよね。特にこれから商売を始めようと思う人は、この点に注意です。