今回のコロナウィルスで転売騒ぎにより、マスクとトイレットペーパーの品不足で混乱に陥りました。

おそらく、中国だったら情報発信源は社会破棄活動あるいは扇動罪で公安に逮捕されて、強制収容所、被害の大きさによっては死刑になったでしょう。

日本では発信源が突き止められた上に、名前と所属も晒されているようです。おそるべしは、巨大掲示板に住む奥様探偵団のようですが、あまり叩くと晒した人が別の罪になりますのでほどほどにしましょう。

さて、今回を機会に非常事態時に必要物資を買い占めて転売する行為を禁止する措置がとられました。日本人がさもしくなったのか、それとももともとあった欲がネットで開花してしまったのか、少なくとも心学の中ではそういうことをするなよと言っているので、昔からそういう強欲者がいたのでしょう。是川銀蔵も災害発生時に買い占めでかなりぼろ儲けしたようですし。

とは言え、この措置は長くやるべきではなく時限を切ってやるべきだと思っています。というのは、市場は本来自由であるべきだからです。

江戸時代基本的にかなり安定した時代でした。その理由の一つに、商売における冥加金制度が原因ではないかと思います。

冥加金制度というのは、例えば運送業者であればその藩あるいは幕府に多額の金を支払い、新規参入者を阻止できるものです。このせいで、住民は高い輸送費を払わざるを得なかったのです。

今回の規制は確かに一定の効果はあると思いますが、これは永続させると利権に絡んできます。今回の内容は既にこの産業にかかわっている業者は対象外だからです。既存の業者が結果として優遇される者になり、新規参入を妨げる可能性があるからです。だから、一定の期間が過ぎたらなるべく早く解除すべきではないかと思います。

今回は、この措置を発動するのが遅すぎました。1週間前にやっていれば、これほど大きな騒ぎにはならなかったのではないかと思います。

もっとも他にもやらなければならない案件が山積みですから、この辺りが限界でしょう。

 

それにしても、買い占めをやった転売屋はどうするのでしょうね。1年分のトイレットペーパーでもかなりの体積を取りますよ。罪滅ぼしに福祉施設にでも寄附しなさい。