お盆に発熱してから、一層弱っていた父が、
先日とうとう旅立ちました。
点滴ができなくなってから、約1週間頑張ってくれました。
亡くなった日の朝、血圧が60を切ったとの電話があり、
急いで駆けつけました。
午前中は、ハアハアと喘ぐような息をしていて、
それでもしっかり胸も動いていたのですが、
昼過ぎには、もう血中酸素は図れなくなり、
血圧も電子血圧計では測れない状態に、
その後、午後2時頃に、少しいびきのような音が喉から出始めて、
もしかしたら、これが”死前喘鳴”というものなのかと見ていたら、
しばらくして急に息が弱くなり、本当に”虫の息”になって、
慌てて看護師さんを呼びに行きました。
看護師さんの呼びかけに、ふうと大きく息を吐き出し、
私は、ああ、まだ大丈夫だったんだと、
一瞬ほっとしたのですが、
「今のが最後の一息かもしれません」
と言われて、本当にその後数分で脈が取れなくなりました。
病院ではなく、老健だったためか、
延命措置はしないとの合意をしていたためなもあるのか、
ドラマで見るようなモニターはつながれておらず、
ピーピーといった警告音が鳴り響くこともなく、
ほんとうに静かに逝くことができました。
看護師さんが、口を閉じてくださったら、
なんか、とっても表情が締まるというか・・・
しっかりしていたころの、父の雰囲気が戻ってきました。
これなら、先に逝った祖母たちと、あっちで、
思い出話もできるねぇ。
家で介護してあげられなかったことをはじめ、
全く後悔がないということはあり得ないのだけれど、
朝呼び出されてから4時間あまり、
父のそばで手を握って見送ることができたのは、
私の中で、大きな慰めとなりました。