
石油由来製品の不足は深刻なはずなんだが
米国・イスラエルとイランとの紛争が継続している。
一応は停戦中だが、いつ再燃するかは分からない。
結果として、ホルムズ海峡の封鎖と逆封鎖も継続中だ。
原油は政府と民間の備蓄が8ヶ月分ほどあるようで、
放出が始まっているから、当面は品切れという事態は
回避しているようだ。
ただ、備蓄量は少しずつ減っているのは確かだな。
ガソリン価格はリッター当たり40円ほどの補助金が
出ているために、これまでの値段と大きくは跳ね上が
ってはいないが、補助金が無ければ200円/l程度
になっていてもオカシクはない状況。
液化天然ガスについても備蓄で当面はしのげるようだが、
ガソリン程の量は無いから、近い内に品薄状態になると
思われる。
今注目を浴びているのが石油由来のナフサ。
ナフサは備蓄原油の精製からも取れるが、ガソリンなど
を優先するため必要量の3分の1程しか取れず、不足分
を中東などからの輸入で賄ってきたという。
ナフサは様々な石油製品の原料である。
ポリエチレンなどの断熱材、包装材、塩ビなどの管材、
合成ゴム、プラ容器、染料、接着剤、インク、溶剤など、
多岐にわたる製品の原料で、これが無ければ、日常生活
に大きな支障のあるものばかり。
政府はナフサの備蓄と代替調達で年内の需要は賄えると
しており、品薄感は流通の目詰まりによるとしている。
しかし、現実はナフサの材料は、エチレン、ブタジエン、
射出成型用のペレットなどの形態で保有していて、相互に
融通は出来ないというから、どの部分がどれ程足りない
のかを把握するのが非常に困難だという。
もう一つの問題は、ナフサが足りなくなりそうだとして、
必要な資材を買いだめする動きがあること。
怪しからんといえばそうなんだが、材料不足で仕事が
出来なくなり、解雇や倒産になるくらいなら、今のうちに
という気持ちも分からぬではない。
先を見ると懸念ばかりとなれば、自衛せねばなるまい。
包装材のインクをモノトーンにして節約したり、パック
販売を辞めて必要量を紙袋に入れて買うとか、プラ製品
を紙製品に変えるとかの動きが出始めている。
まだこの程度ではあるんだが、新築の内装材が不足して
いるとか、ユニットバスが入手できないとかが出始めて
いるし、注射器、手術用ゴム手袋、輸液パックやチューブ
なども品薄になってると聞けば、危機感がいや増す。
ゴミ出し用ビニール袋でさえ一部で入手困難だというし。
関連製品の値段も大幅に値上げが始まっている。
自動車産業などはプラ製品を大量に使うが大丈夫なの?
中東原油に大きく依存している東アジアの国々では、
ガソリンが高騰し、購入日を制限したり、電力制限を
はじめたり、週休3日にしたりする国もあるようだ。
備蓄はあっても、節約して使えば、少しは長く使える
はずだな。
無くなってから慌てるよりも、使用量を減らせば、時間
稼ぎは出来そうだな。
アンケートでは使用制限すべきだという国民が70%に
なるというが、経済低迷を懸念する政府にはその気配は
ないようだ。
それならそれで良いけど、下記記事のように、米国は
長期戦に転換したように見えるんだが。
海峡封鎖がいつまで続き、代替調達がどの程度進み、
今まで通りの生活に戻れそうになるのはいつかを
そこそこ示してもらわねば、懸念は消えなかろう。
価格高騰や品薄や欠品を防ぐには、今まで通りの供給
では不足で、一時的には過剰供給にする必要があろう。
現状では、そんな事は望むべくもなく、物が無いのに
普通に使い続けてるように見えて仕方がないんだが。
ホントに今のままで大丈夫なんですかねぇ。