成長実感よりも成長予感 | 働きがいを追及する会社の社長ブログ

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2012年3月14日、株式会社カイラボを設立しました。

「働くすべての人が生きがい、働きがいを感じられる社会の実現」を事業理念に、日々奮闘中。

ポッドキャストで存在を知り、面白そうだと思って買った本がこれ。

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)/酒井穣
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期待に違わず、おもしろかったです。

かなり色々なデータを引き合いに出していて、

今まで知らなかった事実はもちろん、

漠然と「そうだろなぁ」と思っていたことを裏付けてくれます。


この本の中で一つ面白かったのが、

「最近の若い人たちは自分がどれだけ成長しているかの”成長実感”よりも、自分がどれくらい成長できそうかという”成長予感”を大切にする傾向がある」という文章。


うろ覚えなので、多少表現の違いはあるかもしれませんが、基本的にはそんな内容です。


成長実感よりも、成長予感。う~ん、いわれてみれば確かにそうかも。

仕事をしていて成長を実感する場面て、実際あまり多くはないと思います。

むしろ、何かを一生懸命にやっていればやっているほど、自分に足りないものばかり見えてくるものではないでしょうか。

そして、ふと振り返ると成長していた、みたいな。


僕も一年前に比べたら恐らく成長していると思いますが、

成長をしみじみ実感する機会って自分自身ではないですから。


でも、最近はそんな”成長実感”よりも”成長予感”を大切にする。


「こんな経験をつめば、こんな人間になれるはずだ」

「この環境で頑張れば、数年後には目標に近づいていると思う」


う~ん、なんか違和感ありますね。

結局成長するかどうかって本人次第なのに、この”成長予感”ってやつだとどうも外部に成長の要素を任せている感じがしちゃいますね。


あ、ちなみに著者は”成長予感”が悪いとかそんなことは一切書いていません。


ただ、社会人向けのビジネススクールで色々な人を見ていると、

やっぱり外部に自分の成長要因を求める人ってあんまり成長しない気がするんですよね。


「結局はあなた次第でしょ」


これ、自分でも気をつけなきゃな