シンプルで穏やかな時間が親子に流れる。

でも小さな君はそれを決して許さない。

ママの周りに流れる、穏やかな時間を許さない。

緩やかな時間の流れを歪めて、君は怒り出す。

数年前の出来事がまるで今さっきの出来事のように蘇る。

ママから君への無償の愛が毎晩のように試される。

そんなものはないのに。どこにも存在しないのに。

ここにあるのは期限つきで枯渇するママの無理した愛情。

小さな君はそれを知らない。ママの愛情が有限だなんて知らないで怒ってる。

無償の愛情なんて存在しないのに。