皆様、大変ご無沙汰しております。
もう何度めの緊急事態宣言でしょうか。
本来であれば、毎月神社や寺院を数ヵ所ご紹介していきたいと思っていました。
この状況で、不要不急となるであろう私の活動は暫く動けないものとなっていました。
正直今は全然どちらにもお詣り出来ていません。却ってご迷惑になるかなと。
只々、休みごと氏神様に詣りお祈りするばかりです。
今回から何回かは、春の緊急事態宣言が出る前に伺った所をご紹介して行けたらとブログを更新することにしました。
今回ご紹介するのは、東京都新宿区の花園神社です。
本来の目的は、あまり公共交通機関を乗り継がず、
歩いて巡れる七福神はないかな?と思い立ち、
新宿に向かったのです。
が、元来テレビ好きな私。そういえば「太陽にほえろ!」でボギー刑事(世良公則さん)が殉職した所、
そして相棒のseason1に登場する花園神社へ行って
みたい!と思い、七福神を巡る前に立ち寄ってみる
ことに。
新宿まではどうしても電車で行かなくては行けません。
新宿三丁目ならそれほど、混雑していないのでは?と思いつつ東京メトロ副都心線で新宿三丁目へ。
昔…、10年以上前はなんとなく新宿へ行って伊勢丹や紀伊国屋書店に行っていましたが、
最近では、なかなか足が向いていませんでした。
街とは変わるものですね(汗)
花園神社は、靖国通りと明治通りの交差する角に鎮座しています。
創建の由緒としては不明だそうですが、徳川家康が江戸に入った時には既に建てられていたと
言われています。大和国吉野山より勧請したとか。
かつては伊勢丹の辺りにあったそうですが、その地が朝倉筑後守がその地を下屋敷として
拝領された為、参拝出来ないことを氏子が幕府に訴えて現在の地を拝領されたそうです。
そこには多くの花が咲いていた花園の跡だったので、「花園稲荷神社」と呼ばれるようになったと伝わっています。
花園神社は何度か名が変わっていて、「花園社」「稲荷神社」「三光院稲荷」「四谷追分稲荷」など、
今の花園神社に落ち着くまで本当にたくさん変わりましたね。
御祭神は、倉稲魂命(花園神社)、日本武尊(大鳥神社)、受持神(雷電神社)です。
倉稲魂命は(うかのみたまのみこと)と言います。私は宇迦之御魂神の表記の方が
馴染みがあります。
大きな鉄製の鳥居をくぐると、朱がよく映える拝殿や神楽殿、宝物殿が目に飛び込んで来ます。
本来であれば、手水舎で手を清める所ですがご時世という事で割愛させていただき早速拝殿へ。
願うことは月並みですが、穏やかに過ごせる日が早く戻ってきますようにと。
拝殿横の社務所で御朱印を授かりました。
こんな時に頂ける御朱印はより一層ありがたく感じますね。
花園神社の境内には他にも何社か摂社がございます。
まずは大鳥居の右手にあります、芸能浅間神社。御祭神は木花佐久夜毘売です。
この地は江戸の昔から、芝居や舞踊の興行に縁が深かったため、芸能関係の奉納が多い事で
有名です。藤圭子さんの歌碑もこのお社の隣に建っています。
敷地内にたくさんの芸能人の奉納者のお名前が並んでいました。
この神社の中には井戸があったり、二宮金次郎像があったりと戦前の名残りも留めています。
そして、鳥居と拝殿の間くらいに威徳稲荷神社が建っています。
資料は戦災で消失してしまって詳細は不明だそうですが、昭和3年4月頃建てられたと伝えられて
います。お社まで長く続く朱い鳥居が、まるで違う世界への入り口を連想させます。
鳥居の前に立つと、ちょっと吸い込まれそうなそんな錯覚も覚えます。
皆さんもぜひ体験してみてください。
私の伺った頃は、ちょうど八重桜が咲き誇っていて本当に花園にある神社だなぁと感じました。
都会のビル群の中に全く空気の違う空間が存在するなんて、これだから日本は素敵です。
また、夏や秋のご祭礼や酉の市。初詣や節分などのいつも通りの行事が戻ってくることを
願いつつ…。
互いに体を労り、心を労りこのトンネルを進みましょうか。明けない夜はないのですもの。