シルバーウィークも最終日です。皆さんはどう過ごされましたか?

私は夜勤明けで、日が沈むまで寝ていました。(笑)

まだまだ世の中、どこにどれくらい出掛けていいのか決めあぐねている感じですね。

しかも、台風か関東地方にくるので、なるべく静かに過ごしていようかと。

 

ここからドーンと気候も寒くなってくると、インフル&コロナ対策に頭を悩ませてしまいますね。

今までと変わらず、と言うか今以上にうがい手洗い励行で行きましょう!

 

さて、今回ご紹介するのは、神奈川県川崎市に鎮座されます川崎大師平間寺です。

実は私、生まれ育ちの半分は川崎なんです。なので初詣は川崎大師でしょ?と思う方多いと思うのですが、

私、いい歳になるまで川崎大師に詣った事がないんです。

 

と言いますのも、私の父は川崎にずっと勤めておりまして、お大師様には毎月20日に仕事仲間とお詣りして

いました。なので、いつも厄年は父がお札を頂いてきてくれていたのでお礼をする事もありませんでした。

父の口癖は「お詣りし慣れない所に行くと、厄を背負って帰るぞ」でした。それを守って行かなかった私も私ですね(苦笑)

そんな父は8年前に他界しました。末っ子で我が儘な人でしたが、私に文学の楽しさを教えてくれました。

色んな所に行き、俳句を詠み、私に書や詩を描く悦びを残してくれました。とても感謝しています。

 

そんな父が、定年まで毎月お詣りしていた川崎大師の駅に降り立ちました。

京浜急行川崎大師駅から歩いて3分ほど。この駅は、本当にお大師様の為にある駅だと実感します。

参道には、咳きり飴や至る所にくず餅が売られています。毎月20日は家にくず餅を買って来てくれた事を思い出します。









関東のくず餅は関西と違い、とてもしっかりしたくず餅です。実は私は四半世紀ほど食べたせいか飽きてしまい、最近は、関西のくず切りが好きになってしまいました。(お父さんごめんね)

 

初詣といえば、東京の高尾山薬王院、千葉の成田山新勝寺とともに、関東三山と呼ばれているそうです。

クリスマスが終わると、関東ローカルのCMでは、何度も流れて来ますね。

私は、2年前の真夏8月に伺いました。日陰が全然なくて本当にジリジリと焼けるような日でした。

 



川崎大師の宗派は、真言宗智山派。御本尊には「厄除弘法大師」が祀られてます。

初めて足を踏み入れて感じたのは、本当に大きい寺院だという事でした。

ここで、父はいつも私の為に護摩を焚いて頂いていたのかと思うと感慨深いものがあります。

 

崇徳天皇の御代、平間兼乗という武士が無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく、ようやく川崎の地に住みつき漁猟を生業として貧しい暮らしをしていました。

兼乗は深く仏法に帰依し、特に弘法大師を崇信してました。42の厄年にも当たりましたので、日夜厄除の祈願を続けていました。

 

ある夜、高僧が夢枕に立ち、お告げの通り海に網を投げると、一体の木造が引き上げられました。それはお大師様の尊い姿でした。

兼乗はささやかに供養していましたが、高野山の尊賢上人がたまたまここに立ち寄り、これにまつわる霊験奇端に感泣し、兼乗と力を併せ1128年に一寺を建立しました。兼乗の姓を取り、平間寺と号し御本尊を厄除弘法大師としたそうです。

 

ちなみに川崎大師には、パワースポットが多くあるらしく、境内の奥に梵字で刻まれた「やすらぎ橋」があったり、

黄金色に輝く「釈迦如来像」があります。釈迦如来は見ているだけでエネルギーが湧いてきます。

その釈迦如来の近くには、「日本百観音霊場お砂踏み参拝所」と呼ばれる、100観音お詣りしたのと同じ御利益が得られる場所もあります。それぞれレリーフを見ながらお詣りするのもいいかもしれませんね。

 




境内には他にも、四国をお遍路したのと同じ御利益を得られる「新四国八十八ヶ所霊場」や「八角五重塔」などがあります。

現代では、少し離れた所に交通安全を祈願する祈願所もあり、近隣だけでなく広く御祓いを受けに来る方もいらっしゃいます。

もちろん、我が家もこちらでお祓いを受けました。

 



実は、この平間寺。女性に人気の美貌祈願の隠れ参拝スポットもあるのです!

それは平間寺の西解脱門から入った所にお祀りされています。「しょうづかの婆さん」といいます。

しょうづかとは、亡者が渡るとされる三途の川の別名。葬頭河がなまった言葉とか。このお婆さん、三途の川を渡っていこうとする人の衣を剥ぐ存在なのだとか。

元々、なぜか歯の痛みを治すとして信仰を集めていたのだそうですが、歯から容姿、そして姿と転じて心身の美を願う人たちがお詣りするようになったとか。

今はこのしょうづかの婆にちなみ、身も心も美しく健やかにという願いが込められた「べっぴん守」が授与されるそうです。ぜひ足を伸ばしてみてください。

 

川崎大師は薬師如来様もいらっしゃるので、体の痛い所やよくなりたい所も祈願できますし、悩める女子にはとてもお薦めです。

 







幼い頃から、近くて遠い存在だった寺院にはもっと奥の深い発見がありました。

川崎大師は亡き父に代わり、定期的にお詣りをさせていただこうと思っています。

皆さんには、そんなご縁のある神社や寺院はありますか?もしあったらたまにお邪魔すると神様・仏様もお喜びになると思います。

もし、なかったとしてもこれを機会に親御さんに聞いてみるのもいいかもしれません。

もし近くでなくても、旅行がてらお詣りしてみるのも、いいお土産話になるのではないでしょうか。