オペラファンタスティカで「ウェルテル」を聴くために、やっときたお休みでしたが、午前中にやらねばならないことを片付けました。
医者、銀行、郵便局、スーパーなどなど。平日の休みは貴重です。

やはり時間の目安を決めておくと、次にこれをやってその次にという具合に動けるのです。しかしそれはある程度元気な時に限られます。
木曜日の午後はかなりくたびれはてていて、母の所へ行って一緒に歌う声がまともに出ない状態でした。そんな時はかなり落ち込むのですが、自分裁量のフリーの時間がやってくると途端に元気になるのです。

あらら、緊急地震速報がすぐに鳴って「ウェルテル」は終わってしまいました。
グリゴーロのウェルテルとディドナートのシャルロッテという配役まで聞いたところでしたが、14:  07に終わってしまいました。

命と音楽でしたらやはり命ですからしかたがないことですが。
それからずっと地震情報を流していました。震源地と少し距離があると、あの痛みを忘れてしまうのだということがよくわかりました。

今年、熊本の地震の時、確か「アンドレア・シェニエ」で、新国立劇場に行っていました。3階の座席で揺れがはっきり分かるぐらい揺れました。上演前に震度7まで耐えられる設計になっていると言っていたことを思い出しました。その時、もし震度7以上だったらどうなるのかなあと思ったのです。近頃想定外ということが多いので。{東京はその揺れだけだったと思いますが。)
帰りは地震の影響がわからないし、帰れなくなったら困るので、ものすごい速さで帰ったと思います。その時は震源地もどこなのかわからなかったので、電車が止まってしまわないように祈りながら。
でもオペラ自体は中断せずにそのまま演奏されていました。
(昔、中越地震の時N響の定期演奏会の日で、アシュケナージの指揮だったのですが、彼は手に指揮棒をさしてしまい、後半の演奏が指揮者なしで演奏されたことがありました。その時座席の隣りに座っていた方も外国の方でやはり地震が珍しいので、少々怖がっていたと思います。) そんな経験から指揮者が演奏を止めてしまうのではないかと危惧したのですがそのまま続けて演奏されました。今回のウェルテルがいつになるのか知りたいですが、鳥取の地震の様子もとても気になります。自然の持つ力を少し怖く感じた日でもありました。