今朝、坂道を下りながら本当に久しぶりに空を見ました。
(そういえば、この坂道を歩いている時は時間を気にしてあまり空など見上げることがない。)

本日は、薄い青空に白い絹のような雲がまたまた薄くかかっていました。
(こんな空は冬には無いな。)

そして視線の向こうに、かなり高い丘の上に続く階段の白い手すりがうねうねと続いています。

その丘には大きな木と家が建っています。
(あんな長い階段上れないし、あんなところに住んだらたいへん。風の強い日にはどうなんだろう?)

そういえばこんな歌があったっけ。

Mahlerの 「こどもの不思議な角笛」の中の

Wer hat dies Liedlein erdacht !? 誰がこの歌を作ったのか

Dort oben am Berg in dem hohen Haus ! In dem Haus!
あの山の高いところに一軒の家があり あの家の中

Da gucket ein fein's lieb's Madel heraus !
美しい娘が顔をのぞかせている

民謡風なちょっとわくわくする歌で聴いているのは楽しいのですが、
歌うのはとても大変な歌です。
この歌の出だしが、山の上に自分の心を傷付けた、濃い茶色の眼のむすめが山の上の家の窓から見えるわけで、どんな山?岩山?などと ほぼラプンツェル状態?と想像していた訳で、本日のあまりにも高いところにある家のイメージと重なったのです。でもドイツの風景ですからちょっと違うのでしょうね。もっともっと高い山なのでしょうか?

そういえば Mahler のお墓は大きな長方形の石でした。いたって装飾もなくシンプルですが、かなり大きかったと記憶しております。