先日、おかげさまでソムリエ資格が取れたのだけど、そのモチベーションになったのは、

・ワインが好きだから!

・Vegan×ワインという、日本ではまだ新しいコンセプトの食の楽しみ方を広めていきたいから!

 

っていう、表向きの爽やかでもっともらしい理由は嘘じゃない。

嘘じゃない、でも、それより何より、

ここまでかかった時間と金を無駄にしてたまるか・・・!

という、現実的で切実な理由も確実に大きかったです!!

 

 

 

吹けば飛ぶような個人事業主の私が少ない収入でも人一倍のんきに生きていられるのは、普段あまりお金を使わないから。

住民の半分以上が人間だか妖怪だかわからない、日本のインドと呼ばれる高円寺村のモノノケとして生きていると、なんとなくそれも可能になっちゃうのだけど、今回のソムリエ試験みたいにひとたび人間界と接点を持つと、逐一なんやかんやでかかるお金の多さにビビることこの上なし!

ギャー!ニンゲン、コワイ!!

 

ということで、怖いもの見たさついでに、ソムリエ資格を取るのにかかったお金をざっくり計算してみました~。

来年度受験しようか考えている人がいたらぜひご参考に!

参考書や作ったノート等、物によってはお譲りできるものもあるかもしれません♪

 

①出願

②一次試験対策

③二次試験対策

④三次試験対策

⑤認定登録

に分けて書いていきま~す。

 

 

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①出願

・受験料2万5,740円

 私は一回受験で申し込んだけど、期間中二回までの受験が可能なので、二回受験で申し込んだ人はプラス2,000円だったかな?

 申し込むとテキスト(下の写真の水色の大きいやつ)が送られてきます。

 

小計:約2万6,000円

 

 

 

②一次試験対策

 (座学の知識を問う試験)

 

・参考書 3冊:7,800円

・問題集 4冊:1万1,100円

・Youtube動画教材 0円

 

小計:約1万9,000円

問題集は結局ほとんど使わなかったものもあって反省。もったいない!

 

 

 

③二次試験対策

 (テイスティング試験)

 

 

・参考書 2冊:4,800円

・ワインのアロマキット 白/赤 各1万3,240円、計2万6,480円

・テイスティンググラス 3脚 1,800円

・ボトルワイン ハーフボトルも合わせて40本ぐらい? たぶん6万円くらい

・実施訓練費用(呑み代ともいう) 5回で1万5000円くらい

・ワインスクールの対策講座 2回:1万円

・筆記道具やコピー代、交通費等雑費 5,000円くらい?

 

小計:約12万3,000円 (エッ、そんなに!?マジか!?)

ちょうどこの時期誕生日だったので、プレゼントとしてもらえたものもあって助かりました!

 

 

ワインのアロマキットは、高い割には、うーん別になくても良かったかな?でもなかったらそれはそれで不安になったかも・・・、という感じの商品でした。

白/赤各5万くらいするもっとお高いキットだと、ティスティング用語には頻出するけど実際どんな香りなのかがナゾな「貝殻」、「石灰」、「火打石」、「なめし皮」、「腐葉土」、「濡れた犬(←!?)」・・・etc.とかも再現されてて心強かったのかな・・・?

 

ソムリエ試験に出るとされるワインは、スタンダードな品種+注目度が高まっている品種、くらいなので、

 白:シャルドネ、ソーヴィヨン・ブラン、リースリング、ピノ・グリ、ミュスカデ、シュナン・ブラン、トロンテス、

   甲州、ゲヴェルツ・トラミネール、ヴィオニエ

 赤:カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、メルロー、シラー、テンプラニージョ、ネッビオーロ、グルナッシュ(ガルナッチャ)、

   サンジョベーゼ、マスカット・ベーリーA、ガメイ、マルベック、プリミティーヴォ(ジンファンデル)

くらいを揃えれば良いか、と思ったら、これだけで既に21種類もあるのはこれや如何に!?

気づいたら7畳1Rの床に中途半端にあいた赤ワインがところ狭しと並び、冷蔵庫を開ければ白ワインが詰め込まれて食品を入れる隙がない!

もしこの時期なんかあって急死してたら、片付けに来た特殊清掃人に絶対アル中だったと思われたヨ!危険!!

 

 

因みに、二次のテイスティング試験、三次の論述およびサービス実技の会場は、ともに全国各地にあるおハイソなホテル。

東京は目黒の優美にして荘厳なホテル雅叙園様だったけど、こんな所を会場にするから受験料がかさばるんやん!?

そんなん、その辺の体育館にゴザしいてワイン並べればしまいやろがい!

とか思ったけど、こういう格式を大事にするところも含めてのソムリエ試験なんでしょうね。

色々勉強んなります。

 

 

 

④三次試験対策

 (論述問題とサービス実技の試験)

 

 

・ボトルワイン 500円×16本=9,000円

・トレー 2,000円

・パニエ 2,300円

・デカンタ 600円

・卓上ライト 100円

・トーション 900円

・紙ナプキン 100円

・Youtube動画 0円

・ワインスクールの対策講座 1回5,500円

・論述試験対策用筆記用具等:500円

 

小計:約2万1,000円

(ワインオープナーやエプロンはもともとあり。)

 

備品すべてを自力でそろえないといけないのが個人事業主の苦しいところ。

高級店で無い限り、普段パニエを使ったりデカンタージュなんてしないので、今回新しく買い揃えました。

まあ買っておけば今後使えるかもしれないし・・・(と自分に言い聞かせる)。

練習用のボトルワインは、近所のスーパーでコルク栓の一本500円のキャンティがあったので毎日1~2本をせっせと買い込みました。

 

 

 

⑤認定登録費用

・認定登録料:20,950円

 

小計:約2万1,000円

 

えっと・・・?認定登録料って、何ですのん・・・?

 

これまで語学系の資格を受けたり、店をやるにあたって食品衛生、防災系の資格を取る必要があったけど、受けて合格すればゴール、もしくは「スコアは○○点でした。」で終わり。

そもそも万単位する額の資格試験なんてなかったヨ!?

そこへ来て、ソムリエ協会様におかれましては「所定の期日までに認定料を払い込めば認定証とバッジを郵送します」とのこと。

つまり、この時点では「○○年度の日本ソムリエ協会主催、ソムリエ試験に合格したヨ☆」とは言えても、「日本ソムリエ協会に正式に認められたソムリエだヨ☆」とは言えないワケです。

まあ「合格したヨ☆」だけでも良い気もするけど・・・。

弁護士とか医者も登録制度があるし、実業界で収入につながる資格にはこういうシステムがあるんもんなんでしょうか。

 

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とっ、言うことでっ、ソムリエ資格にかかったお値段、

合計:約21万円

 

ぱ・・・ぱぷーーーー!!!

(これに加えて正規の生徒としてワインスクールに通ってたら、プラス10~15万!!)

 

今回、勉強のために店舗リニューアル期間を伸ばして、結局3ヶ月くらい店を閉めてたので、その間にも当然払わないといけない店のお家賃、光熱費も考えると・・・

ソムリエ資格のお値段・・・

プライスレス!!

・・・じゃなくて、考え始めると泡を吹きそうだから、もう見て見ぬフリ!!

 

 

会社によっては受験料をサポートしたり社内研修があったりするそうで、きっと備品も用意されてるし、改めて「いいな、いいな~、人間っていいな~♪」と歌いだしたい気持ちがおさえられまてん。

私の分も、どっかの知らん企業様、立て替えといてくれないかな~。

 

 

この受験費用の元を取るために私はいったい何杯ワインを店で出せばいいのか!?

グラス一杯700円として、

21万÷700=300杯!!

ボトルワインなら43本!!

 

いや、でもワインの原価をまず考えないといけないので、そうすると・・・

あっ、算数わからない・・・。

 

 

ということで、Vegan×ワインという新しい食の可能性を日本のグルメシーンに広めていくためにも、今後もがんばって美味しい自然派/オーガニックワインをお出ししていこうと思いま~す!