福島の今を知るお話会 無事終了いたしました! | くじらぐもびより

福島の今を知るお話会 無事終了いたしました!

 今年に入って小野理恵さんから福島県南相馬市で学習塾や

ベテランママの会など多彩な活動をしている番場さち子さんに

来てもらって、お話会をしようということになりました。

3月17日(金) 18時半スタートでした。

 

 お話会をするにあたって2月10、11日と1泊2日で南相馬市に実際に

行ったり、福島関連の記事や本、漫画など自分なりに読んだり、調べたり。

 

くじらぐもではちょうど味噌や醤油の麹を仕込んだりする時期だったので、

集まったメンバーと震災や福島、放射能のこと、原発のこと、など

普段だと話せないことを聞いてみたり、話してみたり、そういうことを

ちょこちょこ重ねつつ当日を迎えました。

 

 6年前の3.11の日に番場さんの周りで起こっていたことをお話と

写真つきで時系列でお聞きしました。

停電だったため、メルトダウンの情報もすぐに入らず、周りの人から

聞いた時はメルトダウン?それは何?と思いつつ、命が一番大切、と

考え、まずは避難したこと。

 

 南相馬市から伊達市へ番場さんは避難したけれど、実は伊達市の

方が線量は高かったこと、結局3月末に南相馬に戻り、4月末から

行き場のないこどもたちからのリクエストもあり、無料の学習会を

開いたそうです。

 

 南相馬市は原発から10キロ圏内、20キロ圏内、30キロ圏内が

混在していて市民同士、保障問題などでぎくしゃくしたり、分断が

起こったこと。

番場ゼミ(番場さんの学習塾)は23キロにあるので保障されない

けれど震災前は100人ちょっといた生徒が震災直後0人になって

6年経つ今も30人ちょっとで大変なこと。

 

 たくさんの方の気持ちを傾聴し続け、親子食堂や編み物サークル

などたくさん人と人がつながれる場やほっとする場を作り続けて

きている番場さん。 

津波から逃げる時にたまたまいつもは行かない方に曲がって

助かった、という番場さん。

ある人にあなたは生かされてるのよ、と言われて自分のできる

ことをやっていこう、と決めたそう。

 

 番場さんが危惧するのは、風化と風評。

いろいろな問題を抱えているけれど、その中の大きな問題の

ひとつに差別、偏見、風評被害は大きなものになっています。

 

 なんとなく不安、なんとなく心配ではなく実際にどうなっているのかを

知ろうとすることからはじまることはたくさんある、ということを今回の

お話会から学びました。

 

 

 

 

 たくさんの方と一緒にお話会を共有できてよかった・・・

 

最年少は一人参加の小学校6年生の女の子。 廃炉に興味が

あって愛読書は廃炉図鑑。 自分が気になることを調べていく

のに年齢は関係ない、と改めて実感。 未来の希望も感じたな。

 

 左が番場さち子さん。 右側の方は南相馬市から山梨に避難

してきた方。

 

 

 お話会後のたたたっと用意したご飯会

 

 感想。 ありがとうございます。

 

 今回、番場さんをはじめ、いろいろな方のいろいろな立場の

情報を集めて触れてみました。

そこで思ったのはやっぱり人と人とのご縁から何を感じていくかと

いうことと 福島が負のイメージとか絶望で語られるのではなく、3.11を

経験したからこそ、福島だからこそ伝えていけることに

使命を持って、日々送っている人がたくさんいると知れたこと。

 

 相馬焼きの急須と湯のみ。 韮崎の陶器屋ふじいやで出会いました。

この焼き物の裏側にも物語がある、ということを知れたのは福島に

行ったから。 大きい湯のみは福島から山梨に移住してきたYくんの

元へ。 急須と小さな湯のみはくじらぐもで活躍していきます。