世の中簡単に済むものだけじゃありません。

法律を含めた問題処理をしなければならない事もあります。今
ご相談を受けている事案の処理を進めていくと、否が応でも思い
出してしまう事案があります。

以前、Aエステートの倒産に伴い顧客が建築途中で現場放棄の
憂き目にあい、引継ぎ工事を行ったことがあります。

問題は二点(大きいところね)

1.建築途中で放棄された現場において、下請け業者が倒産した
  元請業者から工事代金を貰えずに、建築主へ直接請求が有
  るかも知れない。

2.建築図書の返却がされるかの問題や住宅瑕疵保証の問題。

1.に関しては直接請け負いの関係になく不当請求になるので、
行われない。ただし、工事妨害はあり得るかもしれない。

2.破産管財人から図書の返却があったが、保険に関しては加入
のし直しになった。(基礎工事や躯体工事まで進んでいても、瑕疵
保証保険の引き受け会社で特例として基準を満たしていると認め
られたので、工事のやり直しまでは不要だった)

これ以外にも、建築主とすれば完成工事高に応じた支払ではなく
着工時に8割もの前払い金を支払っているケースが多く、過払い金
として1000万円を超える損金が発生した。(最終的に清算金が
返却されたかは不明です)

引継ぎ工事を行うにあたり、建築主様の金銭面や心労は大変な
ものがあったと思います。

過払い金に関しては、有志による弁護団の結成で処理が進んだと
聞きましたが、もう4年近くも時が経過すれば風化されてきている
ような気もします。

今般、お客様とお話をしていると業者の手抜き説明や不誠実な態度
に同じ許可を持つものとして恥ずかしく思う事が多々あります。
モラルやコンプライアンスってものすごく大事なものだと痛感している
今日この頃でした。

弁護士へ報告する当社の意見書を書き上げて・・・

グッドライフ 坂本

追伸:当社が被告とされている事件ではありません。会社立ち上げて
    3か月である訳ないじゃないですか(笑)