THE ARK失われたノアの方舟の作者のボイド・モリソンは、俳優、エンジニアでもあり多才な方ですね。

面白い作品を書く作者は勉強熱心な方・好奇心旺盛な方が多いように思います。

普通に考えたらノアの方舟の話はとんでもない夢物語ですが、この作者の新解釈によるとノアの方舟は本当にあった話かもと思わされます。



冒険小説であり、気分転換がてら楽しく読めます。

ジェームズ・ロリンズほどの切れ味はないものの、まずまずの好著と思います。
有川浩さんの作品は大概恋愛的な要素がありますね。

ヒア・カムズ・ザ・サンもそうでした。

でも、男性が読んでも苦にならない程度の恋愛シーンなので楽しく読み進めることができます。

同じ名前の登場人物が類似設定で2話つづけて登場しますが、2つの話に関連性は全くありません。

ちょっと不思議な感じがしますがさほど気にならずに読み進めることができます。

内容は有川さんが良く知り抜いておられるであろう出版業界の話の中に、親子の愛情などが描かれています。


ダメなお父さんが出てきますが、娘は大切に思っています。
自分にかぶって泣けそう。。。
先日読んだ綾辻行人さんの「十角館の殺人」中に、隅の老人が名作と紹介されていたので、読んで見ました。

なんと隅の老人は、あのコナン・ドイルが生んだシャーロック・ホームズのライバルとか。推理小説好きには気になりますよね!

短編集なので隙間時間に気軽に推理小説を読めるのが良いです。独特の雰囲気が小説にただよっています。なんと、作者のオルツィは名作「紅はこべ」の作者でもありました。

「紅はこべ」は大人が読んでもメッチャ面白い歴史冒険小説です。

ワクワクすること間違いなし!

「紅はこべ」シリーズが最初の1巻しか日本では発売されていないことに憤慨しています!
(どうやら本国では10巻ぐらいあるようです)。


さて、隅の老人は短編推理小説の名作の1つには間違いないでしょう。毎回意外な犯人で楽しませてくれます。

ただ、ホームズほどの深みは残念ながら感じませんでした。また謎の隅の老人の正体も途中で判明して残念。最後まで謎で良かったのでは?

半沢直樹で有名な池井戸潤さんの「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。

池井戸潤って超ベテランの小説家と思っていたのですが、1963年生まれなんですね。思っていたより若いのが意外でした。

「ルーズヴェルト・ゲーム」も企業ものですが、社会人野球の実体を盛り込みながらの内容で楽しく一気に読めます。

しかし、社会人野球も厳しいのですね~


半沢直樹もそうですが、こちらも最後はハッピーエンドで良かったです(*^。^*)

小野 不由美さんの旦那の綾辻行人さんの作品は今回はじめて読みました。

小野 不由美さんの「十二国記シリーズ」ほどの面白さはないだろう・・・と思いながら読み始めると、なんと面白いではないですか!

しかも、「十角館の殺人」って綾辻行人さんのデビュー作。

デビュー時にこれだけの推理小説を書けるなんて!



最後のトリックが少し苦しいかな~

説得力があるトリックではなかったと思います。

最後以外は楽しめて推理小説でした。

吉村昭さんの作品は、「破獄」を以前読んだことがありました。脱獄囚の話です。

淡々とした文章なので、少し苦手意識があったのですが、知人がハマっているとの話を聞き、再度わたしも吉村昭さんの作品(ちょっと薄めの仮釈放)に挑戦してみました。

今、読むと面白かったです!仮釈放された殺人犯の気持ちの動きがリアルです。自分が仮釈放された殺人犯のような気持ちになり夢中になって読んでいました。

吉村昭さんの作品は、実話をもとにされた作品が多いのですが、これはフィクションだそうです。リアルなので実話みたいに思える作品です。フィクションといえども詳細な調査の上の作品ですね。

最後はとても意外な結末です。これは作者が犯罪者を決して信用はしていないことのあらわれでしょうか。



のぼうの城は本が大変面白かったので、それで満足していたのですが、DVDも見る機会に恵まれました。

さて、本では、のぼうさまは背の高い大男となっていたと思うのですが、DVDではスリムな野村萬斎さんがのぼう役です。大男という箇所はいかんともしがたいですが、他は見事な演技だったと思います。田楽踊り最高!

バカな城代にみえるが、ひょっとしたらキレ者かも?と思わせる演技は秀逸だったと思います。

意外だったのは山口 智充こと、ぐっさんです。

めっちゃ演技が上手い!存在感があり、本業が俳優でも通じそうです。

上地雄輔はおバカのイメージがあるので、石田三成はどうかな~と思っていたのですが、無難に演じていました。彼もやるときはやる男ですね。

現代ではもうお城は残っていないが、石田三成が攻めた跡の、石田堤は残っているそうですね。一度観光に行ってみたいな。

あ、あと武勇に優れていたという姫「甲斐姫」!の物語も読んでみたい!「男子であれば、成田家を中興させて天下に名を成す人物になっていた」とも評されていたって凄い。
岡田 准一くんの映画でも有名になった「永遠の0」をやっと読破しました。

いや~分厚いので仕事人にはキツかったです。でも面白かったです。

戦争を賛美している本だと批判している方もいるようですが、どう読んでも反戦の本にしか私には読めませんでした。

ラストのヤクザさんと祖父のエピソードには感動です!
うさぎのヤスヒコ、憲法と出会う サル山共和国が守るみんなの権利(「なるほどパワー」の法律講座)の、著者の西原博史氏は、あの刑法の大家の西原春夫氏のご子息でした!

西原!という名前から気になっていたのですが、西原博史さんは憲法の先生なので、刑法界の重鎮である西原春夫の息子ではないだろうな~とも思っていました。

どうして、父親と同じ刑法学者を目指さなかったのかな?

さて、うさぎのヤスヒコ、憲法と出会うは、憲法の超初心者には、とても良い本でした。

憲法の初心者で、憲法がよく解らんと思っている方は、一読してみてはいかがでしょうか。

びっくりするほど、憲法の学習が進むわけではないですが、いくつか気付きを与えてくれると思います。
万能鑑定士Qの探偵譚(松岡圭祐)を読みました。

万能鑑定士シリーズは、仕事に疲れたおじさんの良い気分転換で寸。

推理が面白いし凜田莉子が美人だし。

でも、今回の探偵団は初期の作品ほど推理的な面が面白くなかったな~(ネタ切れ気味か?)

小笠原悠斗との恋愛面が目立った巻でしたね。別にいいんだけれど、いつ結婚するの?っていう感じですよね。

コピアとの対決はしばらく続きそうですね。

論理力を生かした推理劇を楽しみに次回作を待っています!