2020年令和二年12月4日
日中の青空、好天が続く京都市内です。
こんにちは。
化学の知識と35年の経験実績による
「生地と汚れに最適のクリーニング＆しみ抜き」
ヤスイスーパークリーン 店主の 村山です
師走に入っても日中は穏やかな秋の頃の様な好天が続きます。
こうした作りによって、軽くて、
外部からは雨などの水分や、風を通さない構造になっており、
それでいて内部からの汗などの水分は吸収して蒸れにくい、
そして伸縮性も有ってスプリングコートして
大変機能性の優れた品なんですね。
しかし、このボンディング加工された生地なんですが、
使用されているポリウレタン樹脂や、
張り合わしている素材などの組み合わせなどの
この生地を作成された時の条件で違ってきますが、
主に内部に接着剤として使われている
「ポリウレタン」樹脂によって
耐久性にバラツキがあります。
「ポリウレタン」樹脂は
種類や使用環境、状況によっても変わってきますが
その樹脂が出来た時から
概ね３～4年ぐらいで「劣化」が始まると
言われています。
（経年劣化と言います）
劣化が始まりますと、
生地と生地の間の接着力が低下して、
今回のこのコートの様に
「波打ち」や「ボコボコ」したような現象が現れます。
今回のこのコートは洗濯表示ラベルが旧表示であることから
（2016年12月以前製造の品に付けられている表示ラベル）
製造されてから3年以上は経過しているようです。
つまり、この現象は生地自体の
「寿命が切れた」状態のものだと言う事です。
今回は少しでも「波打ち」や「ボコボコ」を目立たないように
アイロンにて丁寧に修正してみました。
しかし先ほど述べましたように、
「寿命」が来ていますので、
この先、ウレタン樹脂の劣化がさらに進み、
この箇所も含めて他の箇所でも、更に全体的に
「波打ち」や「ボコボコ」が発生し、
残念ながら最早修復が不可能となると思います。
皆様におかれましては、
こうした「ボンディング加工」された生地の品や
「ポリウレタン樹脂」を使用されている品には
この様な特徴とデメリットがある事を
充分ご理解いただいて
着こなしを楽しまれて下さいね。
（ポリウレタン樹脂の種類によっては
かなり長持ちするものもあります）
衣類の事でお困りの時は、
今回もお読み頂き有難う御座いました。
2020年１２月４日
店頭ブラック&ホワイトボード「今日の名言」
京技術修染会公認復元加工師
太秦のクリーニング店 ヤスイスーパークリーン
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