認知症には笑顔が一番!

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こんにちは。

 

関東では大雪が降り大ニュースになっています。

この2週間、一時緩んだかに見えましたが、厳しい寒波に日本が襲われています。

 

気温が低ければ低い程、走る時のスピードが速くなるかと思いきや、ある温度を境にパフォーマンスは一気に低下します。(考えてみれば当たり前かも知れません。)

 

先日、気温2℃の早朝に、半袖&短パンで走った結果、10km付近を過ぎてから太ももの感覚が無くなり、走ってるんだか歩いてるんだか良くわからなくなり、ただひたすら腕を振って同じリズムで着地を繰り返すという、ランニングの原点に戻ったような気持ちになる事ができました。

 

帰宅後、久々に喘息が出てしまったり、かなりヌルい温度のシャワーにも関わらず、まるで熱湯をかけられたみたいな錯覚をおこして飛び上がってしまうなど、散々なランニングになってしまいました。

 

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当院は頭痛の方、めまいの方、血圧など生活習慣病の方、及び認知症や脳卒中の後遺症に苦しんでいる方が来院されます。

 

認知症は年を重ねるごとにその数は増え続けます。

 

誰も好きで認知症になった訳ではなく、皆若い頃は元気ではつらつと働き、家族のため、社会の為に貢献してきたのです。

 

しかし、ある時、自分の記憶力が低下した事に気付き、家族や会社の人からも非難、叱責され、今までできていた事が段々できなくなってしまうのです。

 

症状が進むと、家族を認識できなくなり、食事やトイレも自分ではできなくなり、寝たきり生活になる方も多いでしょう。

 

そうなると、家族の負担が増大し、現役世代の生活が立ち行かなくなるため、早かれ遅かれ施設に入り、静かに人生の最期を迎える事になるのです。

 

認知症外来の目的は、認知症、あるいはその疑いが高い人を早期に診断し、できるだけ進行が遅くなるように治療、指導をすることです。

 

認知症の原因は多くありますので、治療も多岐にわたります。

 

しかし、治療の主役は、決してお薬ではないのです。

 

僕たちが処方するお薬は、疾患の根本的な部分を解決するものではありません。

 

今ある症状の進行を少し遅らせたり、暴力や徘徊、反社会的行動を改善させたりする効果は、ある程度立証されています。

 

では最も大事な事は何なのでしょうか。

 

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それは、やはり「笑顔」だと思います。

 

初期から中期の認知症の患者さんは、失われた能力と、残された能力の間で悩み葛藤し、自信を失い、不安で押しつぶされそうになっています。

 

そんな中で、毎日自分を否定され、非難、叱責を受けていると、うつ状態になったり、妄想や怒りっぽさが悪化してきてしまう事もあります。

 

家族の方は、「何回言ったらわかるの?」とか「そんな事もできないの?」など、つい心ない事を言ってしまいがちです。

 

しかし、認知症の方の立場になって、目線を合わせ、言っている事を(妄想も含めて)一度は受け入れ(否定しない)、支持、共感し、笑顔で励ましたり、(ほんの少しの事でも)褒めてあげたりする事で、認知症の進行が遅くなったり、症状が改善する事が様々な研究から立証されています。(もちろん、前頭側頭型認知症のように行動異常が激しく、家族の方の手厚いケアだけでは対応が困難な場合も少なくありません。)

 

認知症の周辺症状である、徘徊や暴力等に対しては、最近は非定型向精神薬が使用されますが、転倒や骨折のリスクを高めてしまう事もあり長期は使用ができません。

 

根気よく、家族や施設の職員が、その患者さんの生い立ちや性格、趣味趣向を理解し、その方の立場になって笑顔でケアをする事で、向精神薬の使用を少なくでき、入院の時期を遅らせる事ができるそうです。

 

「暴れたり、抵抗したり、徘徊したりするにはそれなりに理由がある」

 

なぜ暴れるのか、なぜ嫌がるのか、なぜ徘徊(家を出て行く)するのかを考えながら、できるだけ薬剤を最小限にとどめる努力をして行くべきなのでしょう。

 

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認知症の家族の方には大変な苦労が伴い、笑顔で接するにも限度があるでしょう。

 

多くの介護者(家族)は、心身ともに多大なストレスを抱え、疲れきり、不健康であるとの報告もあります。

 

患者さんにも家族にも、笑顔が自然にあふれるようなケアや社会資源の利用を提案する事が、僕たちの役割だと思っています。

 

ではまた。

 

院内オブジェとクレベリン(空間除菌。効果は???)

 

 

 

やすだクリニック 安田恵多良

脳神経外科 頭痛 めまい 認知症外来