【大佐飛山】鴫内山登山口からピストン | 徒然なるままに山と歴史を・・・

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2024/4/2 鴫内山登山口から大佐飛山をピストンしてきました

 

本日の行程

 04:46 廃林道入口スタート

 05:00 鴫内山登山口

 05:27 1005m地点

 05:46 1130m分岐点

 06:06 1200m地点

 06:31 鴫内山 [休憩 20分]

 07:13 1491mピーク

 08:02 古倉山 [休憩 7分]

 08:27 剣先

 09:12 西村山 [休憩 13分]

 10:15 大長山

 11:16 大佐飛山

 12:27 大長山

 13:12 西村山 [休憩 11分]

 14:28 古倉山 [休憩 3分]

 15:04 1491mピーク

 15:24 鴫内山 [休憩 13分]

 16:08 1200m地点

 16:14 1130m分岐

 16:25 1005m地点 [休憩 5分]

 16:46 鴫内山登山口

 16:56 廃林道入口ゴール

 

   歩行距離 : 20,2km

 

 

 

今回は多くの登山記録に「冬しか行けない」と書いてある大佐飛山に行ってきました。

当初の予定では百村山の南側の登山口からスタートする予定でしたが、ナビに従って百村の西側から回り込むように行ったら、バリケードがあって目的地に辿り着けませんでした。そこで来た道を引き返して東側から入ろうとしたら、そこにもバリケードがありました。みんなどうやって登山口に行っているのかググってみましたが答えが見つからず、結局西側のバリケードに戻って、そこからスタートすることにしました。

 

西側のバリケード。下山した時の様子です。左側の廃林道を歩いていきます。

 

まだ真っ暗な中、廃林道の入口に車を止めてスタートです。

 

緩やかな廃林道の坂道はすぐにコンクリート舗装がなくなって砂利道になります。いくつかカーブを曲がった先に鴫内山登山口があります。林道は先に続いていますが、大きな看板が出ているので、わかりやすくて助かりました。

 

山の斜面に沿って登っていきます。折れた杉の枝が無数に落ちていて、足やストックに絡んで歩きづらくて、ちょっとイラつきます。折り返しの所には看板があって、そのまままっすぐ行ってしまわないようにしてあります。

 

登山口から13分、標高900mの看板がありました。ここから始まる急登にはトラロープが張ってありますが、途中に結び目等がなく、ズルズル手が滑り、足元は笹の葉や土が濡れて滑りやすく、このコース一番の難関かもしれません。

 

まだまだトラロープは続きますが、だいぶ上の方に張ってある箇所があります。どうやら道迷いしないように設置してあるようです。

 

標高1005m地点。座りやすい高さの切り株があり、ここで一旦急登も終わるので、ソロなら休憩にはいいポイントかもしれません。

 

1050m、1100mを通過し、大きめなコンクリート杭を過ぎたあたりで広い平坦地となり、1130m分岐点の看板が出ていました。左から来て、この看板を背にして進んでいきます。

 

1200m地点には小さなベンチがありました。

 

これまでずっと林の中でしたが、1200m地点でようやく那須連山が見えました。

 

1200mの先も展望がなくなってしまいました。落葉して明るい林の中を登っていくと、1300m地点の先で針葉樹林になってしまいました。するとすぐにトラロープが現れます。

 

3分程登ると再び落葉した広葉樹林に入り、更に5分程で分岐の看板が出てきました。左に行くと鴫内の集落のようですが、道はなさそうでした。

 

分岐の看板から3分程登ると鴫内山(1413.8m)に到着です。展望はありませんがテーブルがあるので、ここで朝食休憩にします。木に温度計が取り付けられていて、見てみると氷点下4度でした。

 

鴫内山でアイゼンを履いてザクザク登っていくと1491ピークに出ます。ここも展望はありませんがベンチがあります。

 

標高が50m上がる毎に大きな看板が設置されているので、遠くからでも見えて道の目印になり、元気づけられます。

 

1550m地点から5分程登ると、左右が開けました。

 

明るく細い尾根の途中に大きな岩がありました。古倉山はあの向こうです。

 

岩の所からは那須連山が見えました。手前の尾根の上には黒滝山に続く登山道が見えます。

 

朝から吹き荒れる強風が雲を吹き飛ばしてくれたおかげで、空はピーカンです。

 

ゆったりとした古倉山(1650m)の山頂に到着しました。横に大きく枝を張り出した巨木があります。

 

古倉山から一旦下って剣先への登りが続きます。

 

剣先の右奥には那須連山が見えます。

 

明るく気持ちのいい尾根を登ってきます。

 

剣先のすぐ下で振り返ると、なだらかな山裾の鶏頂山が一望できました。

 

鶏頂山の右には女峰山・男体山・白根山や、福島との県境の山並が見えます。

 

登山ルートは左へ曲がりますが、右へ寄り道する感じの所に剣先(1723m)があります。

 

剣先からは北の方に大佐飛山がチラッと見えます。

黒滝山から山藤山・サル山へ下る稜線

那須連山

那須・大田原方面

 

剣先の先も登りが続きます。

 

剣先から20分程登るとコースはなだらかになります。

 

小さなアップダウンをいくつか越えると、西村山への登り坂が見えてきます。

 

西村山(1775m)に到着しました。山頂の西側に樹木があり、少しは風除けになってくれるので、ここで二度目の朝食にします。

 

西村山山頂の数メートル離れた所に古い山頂標識がついています。南側の眺めが良く日当たりもいいので、そちらで休憩します。

 

西村山の先の急坂を下ると右側が開けた明るい道が続きます。

 

森の中のピークを越え、また明るい尾根を歩き、大長山(1866m)に到着しました。だいぶ疲労も溜まっていましたが、展望も日差しもないので、ここはスルーしていきます。

 

大長山の先は開放的な「天空回廊」です。

 

小さな雪庇も見られました。強い風が吹き抜ける所であることがよくわかります。

 

大佐飛山へ続く稜線が全容を現しました。向こうには那須から続く福島との県境の山々。

 

右の大佐飛山から続く山並の左奥に、日留賀山がチラっと見えました。

 

ようやく大佐飛山か、と思って確認したらまだ先だった、という感じで、いくつかピークを越えていきます。

 

ようやくゴールが見えてきました。

 

緩やかな林の中をしばらく行くと、大佐飛山(1908m)に到着です。途中で会った方が「天空回廊に出てからが長いねえ」ボヤいていましたが、実感です。もうフラフラです。

 

山頂の南側だけ樹木が密生しておらず、大長山や鶏頂山が見えました。

 

大佐飛山の山頂も風が強いので、リュックを下ろさず、辺りを眺めてすぐに退散です。黒磯方面を眺めながら来た道を戻ります。

 

重い足を引きずりながらピークを越えていきます。

 

大佐飛山に到着する前辺りから広がってきた雲が空を覆い、強風だけでなく気温も下がってきたようです。

 

大長山は帰路もスルーして、山頂の小さな森を抜けていきます。

 

大長山から先を下るとすぐに西村山が見えます。まだまだあります。

 

ようやく西村山か。違いました。

 

小さなピークをいくつか越えて、ようやく西村山に戻ってきました。ここでリュックを下して休憩です。

当初の予定では、この先の黒滝山から百村山に下って林道を戻ろうと思っていましたが、林道を歩けるかどうかもわからないし、何といっても、体力が残っていません。救助要請すら頭をよぎったくらいです。

 

西村山から下り始めてすぐ、黒滝山に向かうトレースをたどってしまったことに気付き、右の斜面をガシガシ登っていくと、朝つけた自分の足跡を見つけました。

 

振り返ると黒滝山が見えました。

 

黒滝山から続く尾根の向こうに那須方面がうっすら見えます。

 

この先の小さなピークが剣先ですが、わずかな距離でさえ歩きたくない。手前を右に下っていきます。

 

剣先の下から鶏頂山・女峰山方面。怪しい雲が広がり、時間だけでなく天気も心配になってきました。

 

少し下ると古倉山が見えてきました。朝と違って雪が緩んで、足元はズボズボ沈み込んで、朝にはなかった踏み抜きも続発しながら下っていきます。

 

10分程下って登り返します。

 

更に10分ちょっと登ってようやく古倉山に到着です。ちょっと道迷いがありましたが、西村山からここまで往路と同じ時間がかかってしまいました。

 

古倉山から先はすぐに林の中の道です。10分程下ると林の向こうに鴫内山がうっすら見えてきます。よく見ると下の方の木に看板がついていました。

 

上から見えた看板は1600m地点を示すものでした。ここからカウントダウンが始まると思ったら、少し足が軽くなりました。

 

またちょっと登り返していくと大きな岩がありました。

 

岩の所で遠景も見納めです。

 

鴫内山の手前まで下ってきました。

 

3分程登り返して、鴫内山ではなく1491mピークでした。

 

1450mピークを過ぎ、今度こそ鴫内山が見えてきました。

 

何とか鴫内山まで戻ってきました。

 

アイゼンを外して休憩です。ちょうど小腹がすいていたので、時間も気になりますが3時のおやつタイムにします。

 

鴫内山から少し下って、分岐をそのまままっすぐ下っていきます。

 

笹薮の中の道をまっすぐ下っていくと、正面に鶏頂山が見えました。

 

明るい林の中の急坂を下っていきます。

 

トラロープの急坂の途中で、ロープに結び目がついていることに気付きました。行きには結び目がなくて手が滑っていたのに。GPSで確認したら、違う尾根を下っていました。ヘッドライトを使わずに下りられるか心配していたのに、益々あやしくなってしまいました。疲れていることも忘れて大慌てで駆け戻ります。

 

10分程登り返してから森の中をトラバースしていくと、テープの巻かれた朝登った道に出ました。

 

薄暗い杉林を下ると結び目のついていない滑りやすいロープが現れました。これこれ。ようやく道が正しいか確信が持てました。

 

すぐに1300m地点の看板が現れ、再び明るい落葉樹の林になり、10分程下ると1200m地点のベンチがありました。

 

1130m分岐に出ました。ここは左へ。しかし道はわかりにくく、GPSを確認し、テープを探して広い林の中を慎重に進みます。今度道を間違えたら明るいうちに帰れません。

 

既に16時を回り、太陽は山並の向こうに落ちてきました。

 

1005m地点まで来ました。もうヘトヘト。ここでも切株に腰を下ろしておやつ休憩です。

 

最後の休憩からロープを7分程下っていくと900m地点の看板があり、急坂も終わります。

 

900m地点から先は道迷いの心配はありませんが、無数に落ちている杉の枝が足に絡まってきます。

 

鴫内山登山口に下りてきました。廃林道はこの先で行き止まり。反対の方へ下りていきます。

 

廃林道にも登山道と同様に杉の枝が落ちています。坂の傾斜は緩く、道幅も広いので枝を蹴散らしながら下っていくとガードレールが見えました。このすぐ先がバリケード前の駐車スペースです。何とか暗くなる前に下山することができました。

 

 

今回は朝から登山口探しに右往左往してしまって、出発前にロスタイムを生じさせてしまいました。途中で会った人は黒滝山の登山口から登ってきた、と言っていましたが、未だにそれがどこだかわかりません。今度は光徳寺から黒滝山を目指してみたいと思います。

当初の計画とは違ってしまいましたが、「天空回廊」の白い稜線と青い空と周辺に連なる雪山の展望を満喫できました。風が強くてゆっくりもできませんでしたが、暗くなる前に下山できたのは強風のおかげだったかもしれません。

今度は大佐飛山の後ろに連なる福島との県境の山を歩いてみたいと思います。