【近江 湖東・湖南 ①②:大宝神社/百済寺】パワースポットを巡る夫婦旅 | 徒然なるままに山と歴史を・・・

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2022年11月 琵琶湖の東から南にかけてのパワースポットを巡ってきました。

その①大宝神社 ②百済寺です。

 

 

旅程

 【1日目】

   07:35 大宝神社 (16分)

          [栗東市綣(へそ)]

   09:37 百済寺【湖東三山】 (41分

          [東近江市百済寺町]

   10:39 金剛輪寺【湖東三山】 (55分)

          [愛知郡愛荘町松尾寺]

   11:47 西明寺【湖東三山】 (43分)

          [犬上郡甲良町池寺]

   12:38 大瀧神社 (12分)

          [犬上郡多賀町富之尾]

   13:51 胡宮神社・青龍山 (1時間17分)

          [犬上郡多賀町敏満寺]

   15:19 調宮神社 (4分)

          [犬上郡多賀町栗栖]

   15:49 比婆神社 (8分)

          [彦根市男鬼町字護持ヶ谷]

   16:33 多賀大社 (22分)

          [犬上郡多賀町多賀]

 

    草津市内 泊

 

 

 【2日目】

   芦浦観音寺 [草津市芦浦町]

   兵主大社 [野洲市五条]

   御上神社 [野洲市三上]

   三上山 [野洲市三上]

   大笹原神社 [野洲市大篠原]

   苗村神社 [蒲生郡竜王町綾戸]

   新善光寺 [栗東市林]

   大野神社 [栗東市荒張]

   八丈岩・三雲城跡 [湖南市吉永]

   金勝山横ヶ峰展望所 [栗東市荒張]

 

 

 【3日目】

   善水寺 [湖南市岩根]

   常楽寺 [湖南市西寺]

   長寿寺 [湖南市東寺]

   金勝寺 [栗東市荒張]

   金勝山横ヶ峰展望所 [栗東市荒張]

   建部大社 [大津市神領]

   石山寺 [大津市石山寺]

   

 

   

 

 

今回は夜行バス利用です。草津駅6時50分到着なので、当然レンタカー屋さんもやっておらず、その前に1件お参りに行くことにします。

電車で隣駅の栗東駅から歩いて行ける大宝だいほう神社にやってきました。大宝元(701)年に創建され、牛頭天王を祀る正一位大宝天王宮と勅定された古社です。

栗東駅にコインロッカーがなかったので、重い旅行バッグを持っての移動です。車幅くらいしかない細い路地を10分程歩くと正面に鳥居が見えてきますが、その先に神社の社殿らしきものは見えません。

 

鳥居の先は左右に砂利道が伸びていて、右へ行くとすぐにお寺のような立派な四脚門があります。

 

門をくぐると正面に拝殿があります。正方形の建物で本殿からはだいぶ離れているので、板壁がなければ神楽殿のようです。

 

拝殿の後ろには立派な玉垣に囲まれた本殿があります。

 

本殿は板囲いがついていて側面は見えませんが、正面から見る限り彫刻のない質素な社殿のようです。

 

本殿の左手前に稲田姫神社があります。その左には大国主神社と八幡・蛭子神社の小さな祠が並んでいます。

 

本殿の右手前には、稲田姫神社と対になるような感じで、追来おうき神社(国重文)があります。鎌倉時代に建てられたものです。こちらは簡素ながらも玉垣に囲まれていて、稲田姫神社より格上なのかもしれません。

 

追来神社と向かい合うように、注連縄の巻かれたクスノキの巨木があります。クスノキの裏には土俵がありました。10月に相撲祭という神事が行われるのですが、相撲好きだった織田信長の影響もあったのでしょうか。滋賀県の神社ではよく土俵を見かけます。

 

栗東から南草津駅へ移動して、そこからレンタカーです。名神高速八日市ICで降りて、「湖東三山」の一つ、百済寺へ向かいます。民家が途切れた先に立派な赤い門がありました。門の手前には日吉神社御旅所と刻まれた石柱がありますが、湖東三山は全て天台宗寺院で、延暦寺の鎮守である日吉神社も関係が深いようです。確かにここから300m程坂を下ったところに日吉神社があります。

 

慶安3(1650)年に建立された赤門(市文化)は百済寺の総門で、2018年に改修されたので、まだ新しい感じがします。

 

赤門から先へまっすぐ表参道が続いていますが、上の駐車場まで車で行って、売店の前から境内に入ります。

 

駐車場の奥から表参道に出られます。そこから少しだけ参道を上ります。

 

一般車両の駐車場の先は道路の終点になっていて、大型バスの駐車場があります。売店の向かいの坂の先が釈迦山百済寺ひゃくさいじ(天台宗)の境内です。

百済寺は、推古14(606)年に聖徳太子によって創建された古刹で、仏教が朝鮮半島経由で伝来したことから、寺号を百済寺と称することになりました。

 

本坊の前の広い南庭を突っ切って、右奥の受付で入山料を支払います。

 

不動堂(市文化)の脇から庭園に入ります。

 

本坊喜見院(国有形)の裏側に池泉廻遊式庭園があります。

 

池の畔から坂を上って遠望台へ向かいます。途中からは池を中心にした小さな庭園の色づき始めた木々を見下ろすことができます。

 

本坊の上に琵琶湖が、その向こうには比叡山が見えます。その右手前の左上からえぐられたような山が太郎坊です。

 

遠望台から少し上がると参道に出ます。ここから石段を上って本堂へ向かいます。

 

参道から左に逸れる石段があります。上には弥勒半跏石像があり、その先はなだらかな坂道(なだら坂)になっていて、石段を上らずに本堂へ行けます。

 

参道を上っていくと、3分程で仁王門に出ます。本堂と同時期の慶安3(1650)年に建てられたものです。

 

金剛力士像はピカピカでプラスティック製のように見えてしまいます。ふつうは金剛力士像は門の正面を向いていますが、ここでは2体が向かい合っています。

 

仁王門の先にもまだ石段が続き、石垣の上には本堂が見えます。

 

石段を上り切った所に本堂(国重文)が建っています。織田信長の焼き討ちで全山焼失した後、天海僧正の高弟によって慶安3(1650)年に建てられたものです。

 

本堂の外陣には閻魔大王が2人並んでいます。

 

内陣の厨子の中には秘仏が納められていて、拝むことはできませんでしたが、前立仏や左右の観音様を拝ませて頂きました。

 

本堂の左手に千年菩提樹と鐘楼があります。菩提樹は信長の焼き討ちで焼けてしまったものの、残った根から再び蘇った「仏陀の聖木」です。

 

なだら坂を下って弥勒半跏石像を経て表参道に戻ります。本坊外苑の平坦なエリアには、色付いた葉っぱの間から光が差し込んでいました。

 

参道は下に続いていますが、表門から再び南庭に入ります。

 

本坊や寺務所の前を抜けて境内を出ます。

 

賑わう売店の前を通って、道路を歩いて駐車場向かうと、少し下り過ぎてしまいました。参道を下った方がよかったみたいです。

 

 

近江 湖東・湖南 ③金剛輪寺に続く・・・