電子版連載〈ガッカイREVIEW SGI編〉 多様性が無限の可能性を引き出す2024年7月16日

Unleashing Infinite Potential(英語):無限の可能性を引き出す

Unleashing Infinite Potential(英語):無限の可能性を引き出す

 新入会や新しく立ち上がったメンバーのレビュー(評価・感想)をお届けする連載「ガッカイREVIEW」。今回は、SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会で来日したメンバーに、学会の魅力を語ってもらいました!

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 デンマークでアーティスト(芸術家)として活動しています。首都・コペンハーゲンにスタジオを構え、ヨーロッパ各国を舞台に個展や壁画、建物の空間設計などを手掛けてきました。ワークショップを開催し、子どもたちにアートも教えています。

 友人から仏法の話を聞き、2018年、デンマークSGIに入会しました。それまで、私自身も含めた身近にいる人々の宗教観では“人間は神に守られるべき弱い存在”でした。だから、リスクを取らずに現状維持することが幸福だと考えがち。しかし、この仏法は、逆境に立ち向かっていくプロセスに幸福を見いだします。

 そのことを実感したのは、2021年頃からの体験です。仕事の依頼が途絶え、自宅もスタジオも手放すという絶望的な状況に。これまで繰り返し読んできた小説『新・人間革命』を通して、この現状から何ができるのかを考えました。唱題に挑戦する中、友人から誘われキッチンで働くことに。調理の音とコックたちの怒声が飛び交うカオスな職場で題目を唱えながら働いていくと、どんな厳しい状況にあっても、知らず知らずのうちに笑顔があふれてきたんです。

 それまでアートにおいて、インスピレーションが枯れるということはありませんでしたが、キッチンというアート以外の世界との出合いが、私に新たな視点をもたらしてくれました。その後、またアートの依頼が舞い込むようになり、スタジオも再開することができました。

 今回、来日してSGIについて実感したのは、それぞれ年齢・性別・職業、生まれた環境が違っても、メンバーの皆が同じ目的観を共有していること。広宣流布という目標に向かい、互いに励まし合う。ダイヤモンドはダイヤモンドで磨かれるように、相手の“宝(仏性)”に触れることで自分の可能性を引き出すことができる。このダイバーシティ(多様性)を何かに例えるとすれば、“サファリ”ですね。さまざまな動植物が共生し、多様性にあふれている。もしかしたら、その中からまた新しいものが生まれるかもしれない。そんな創造性があると信じています。
 私の作品を見た人が、触発され、自らの無限の可能性に気付く――そのようなアーティストになりたいと思っています。(デンマーク ダニエル・ヴァン・デル・ヌーン)