〈未来部育成のページ〉 学会創立100周年へ 共に勇気の前進を! 未来部リーダーの原点を紹介2023年10月20日

 このほど未来部が新体制となり、学会創立100周年の2030年へ、心一つに出発しました。今回の「未来部育成のページ」では、新任のリーダーが心に刻む池田先生の指針と体験を紹介します。
 

◆未来部長(高等部長兼任)
橋詰勇太さん

【心に刻む指針】

 現在の未来部員が学会の中核となる2030年頃には、世界全体が少子化へ進むと言われている。まさに今、地域をあげて尽力してくださっている一騎当千の人材の育成こそ、世界にとっても、盤石な未来を開く力となる。(『随筆 幸福の大道』「後継の希望・未来部(下)」)

学び勝ち抜け 世界まで

 小学校から創価学園で学び、師弟の原点を幾重にも築きました。その中でも特に忘れられないのが高校の卒業式です。
 
 思いがけず、創立者・池田先生が音声中継で参加してくださり、「みんな、おめでとう! 卒業おめでとう! うれしいよ」と語りかけてくださったのです。先生の呼びかけで学園愛唱歌「負けじ魂ここにあり」を大合唱した感動は、今もありありと覚えています。
 
 この愛唱歌は、私が小学6年だった2009年、池田先生が「5番」の歌詞を新たに作成してくださったものです。加筆された歌詞には、「学べ勝ち抜け 世界まで」とあります。この先生の期待を胸に抱き、世界に羽ばたく人材に成長したいと、アメリカ創価大学(SUA)への進学を決意。唱題と勉強を重ね、合格を勝ち取ることができました。
 
 SUA在学中には、ブラジルのアマゾン創価研究所を訪問し、メキシコ、スペインの大学に留学。世界各国の創価家族と語らい、広布に駆ける“金の思い出”を刻みました。先生が世界に開かれた平和の大道を歩めたことに、感謝でいっぱいです。
 
 報恩の心を燃やし、学会創立100周年の柱である宝の未来部と共に、世界広布の大道を全力で走り抜いていきます。
 

◆女子未来部長(女子高等部長兼任)
井出光子さん

【心に刻む指針】

 題目を唱えれば、自分の長所も短所も、喜びも悲しみも、苦しみも楽しみも、一切を最善の方向へと生かしていくことができる。どんな時でも題目を唱える人は、わが心の大空に悠然と太陽を昇らせて、必ず「勝利の虹」をかけることができるのです。(『未来の翼』25、26ページ)

安心できる居場所に

 小学校から大学まで創価一貫教育で学びました。中学・高校とバレーボール部に所属し、学業と部活の両立に挑戦し続けました。
 
 高校時代、部活の仲間と自分を比べては、うまくできないことに悩んでいました。引退間近、かつてない唱題に挑戦。祈る中、“周囲の足を引っ張りたくない”とのマイナス思考でなく、“チームに貢献できるように力を出し切ろう”と前向きに考えられるように。最後の試合では、今までで一番得点することもでき、信心は自身の弱さを打ち破る力の源だと実感しました。
 
 また、かつては人前で話すことが苦手で、緊張による手の震えや赤面症に悩んでいました。そんな私を創価家族の皆さんは、ありのまま受け入れてくれました。
 
 私にとって学会は、安心できる居場所でもあります。皆さんのように、私も誰かを励ませるようになりたいと思えたことで、少しずつ自信が持てるように変わっていきました。
 
 ずっと、未来部育成に携わりたいと祈っていたこともあり、今回、新たな使命をいただいたことに感謝の思いでいっぱいです。まだまだ未熟な私ですが、皆さんの思いに等身大で寄り添っていけるリーダーに成長していきます。
 

◆副未来部長(中等部長兼任)
桜尾秀之さん

【心に刻む指針】

 みんなも執念を燃やして、夢のゴールに向かって走るのです。転んでも、また起き上がって、走るのです。人が笑おうが、けなそうが、邪魔しようが、負けずに走るのです。(中略)それくらいの執念があれば、何でもできるよ!
 (『希望対話』〈普及版〉409、410ページ)

感謝の心を決意に変え

 体を動かすことが好きだったので、小学校では水泳、中学校では陸上、高校ではバスケットボールと、多様なスポーツに挑戦してきました。
 
 しかし、けがをすることが多く、2度の手術・入院も経験しました。“何で自分ばかり……”と、思うようにいかない現実にストレスを感じ、人間関係にも悩んで、高校3年の秋には過呼吸が頻繁に起こるようになり、体調を崩してしまいました。
 
 不安でいっぱいになり、ふさぎ込んでいた私に、創価学園の友人たちが根気強く関わり続けてくれました。「一緒にお題目をあげよう」と言ってくれたものの、最初は“祈って何が変わるのか”と反発。しかし、友人たちの真心に動かされ、次第に祈るように。その中で、励ましを送り続けてくださる池田先生や両親、友人たちへの感謝の思いが込み上げました。“悩みを乗り越えることで、みんなに恩返しがしたい”と決意。題目を重ね、元気を取り戻すことができました。
 
 振り返れば、未来部、学生時代に悩み、苦しんでいる時は、いつも池田先生や友人の励ましがあり、両親の祈りに支えられてきました。今度は私が、未来部員一人一人の成長を真剣に祈り、励まし、一緒に悩みを乗り越えていきます。
 

◆副女子未来部長(女子中等部長兼任)
宮岡香菜さん

【心に刻む指針】

 青春の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないことです。また、自分で自分をあきらめてしまうことです。(中略)つねに「さあ、きょうから!」「これから!」「今から!」「この瞬間から!」と未来を見つめて進むことです。
 (『青春対話1』〈普及版〉42ページ)

師弟の誓いは無限の力

 生涯の師弟の原点となったのが、高校2年の創大研修です。幼い頃から学会の庭で育ち、関西創価小学校に進学。温かい創価の世界が大好きでした。しかし、成長するにつれて、“創価の看板”を背負うことにプレッシャーを感じるように。そんな時に参加した創大研修で、池田先生との出会いがありました。
 
 先生は、白い帽子を振り、私たち学園生一人一人の目を見て、温かく激励の言葉をかけてくださいました。この時、どこか雲の上のような存在に感じていた先生のことを“師匠”であり、自分は“弟子”なのだと実感。その瞬間、今まで感じていたプレッシャーが消え、“私にはこんなに偉大な師匠がいる。師の心を伝えていく使命があるんだ”との決意に変わりました。
 
 この時、陸上部だった私は、「部活を頑張ります!」と先生にお伝えしました。先生は笑顔でうなずいてくださいました。何としても勝利の報告をしたいと練習に打ち込み、題目を重ねた結果、個人記録を更新し、大阪府大会の決勝に進出することができました。
 
 “先生のため”と心を定めて挑戦した時、思ってもみなかった力を発揮することができました。この未来部時代に培った確信をメンバーに伝えていきたいです。
 

◆少年部長
芦野繁正さん

【心に刻む指針】

 どんなに苦しいことがあろうと、揺るがない富士のように「不動の自分」を築き上げることです。これが、人生を勝利しゆく根本です。その究極の信念が、信心なんです。
 (『未来対話』25ページ)

師の励ましを模範として

 小学校から高校まで野球に打ち込んできました。小学生の時に所属していた野球チームは弱く、試合ではいつも負けてばかり。そんなチームを変えようと仲間と話し合い、猛練習を開始しました。
 
 10連勝するという決意を込め、毎朝、「十勝」の名前がついたヨーグルトを飲みました(笑)。もちろん勤行・唱題にも挑戦。そして迎えた地域の野球大会では、初戦で優勝候補を破り、破竹の12連勝でベスト4になることができました。信心の素晴らしさを初めて実感した体験です。
 
 中学3年の時、姉の創価大学入学式に家族で同行した際、キャンパス内を車で回られていた池田先生・奥さまと出会ったことがありました。先生は、車の中から三色旗を振って励ましてくださいました。私の周囲にいた人たちも、大喜びしながら手を振り、私も気付いたら全力で手を振っていました。
 
 その時、一瞬で周囲の人を元気にされた先生の姿に触れ、私も“寸暇を惜しんで励ましを送る先生のように生きたい”と決意しました。
 
 今回の新出発に当たり、当時の誓いを改めて思い起こしました。平和の希望である未来部の皆さんが、楽しく伸び伸びと成長できるよう、全力で応援していきます。
 

 感想はこちら
 ikusei@seikyo-np.jp