2005年03月23日

ローレライ(2005年)

テーマ:最近の映画・TV
監督:樋口真嗣
出演:役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、堤真一
原作:「終戦のローレライ」福井晴敏

「第二次大戦末期の潜水艦もの」と言うんで、ちょっと食指が動いて観に行きました。まあ、つっこみどころ満載といった感じスかねー。
まず肝心の潜水艦が、ナチスドイツが作ったものの接収品だってこと。いくら同盟国でもドイツからのお下がり品でドラマを作るっていう感覚が抵抗あり。日本人は良くも悪くも「アイデンティティー」に縛られる民族。やっぱ、チャンスを待って秘密工廠で作られていたとかいう方がスキ。
それから「ローレライ・システム」のコアとなる女の子。時代錯誤のコスチュームは、やっぱりアニメのノリ。第二次大戦末期にエンプラのチューブ類などあるわけないのに平気で採用。ナチス・ドイツの人体実験がベースになっているのも「暗い」。

原爆による東京爆撃を阻止するのが基本目的なのはいいが、クライマックスで、飛び上がってしまったB-29を、主砲2発打っただけで2発とも命中。「玉ヤァ」てなノリは、はっきり言ってシラけた・・・・
豪華出演者の重厚な演技とは相当「ミスマッチ」でした。
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2005年03月23日

東京タワー(2004年)

テーマ:最近の映画・TV

監督:源孝志 音楽:溝口肇、山下達郎
出演:黒木瞳、岡田准一、寺島しのぶ、松本潤

東京タワー近くの豪華マンションに住み、20歳も年下の青年透(とおる)と不倫を続ける人妻詩史(しふみ)。透は彼女の友人の息子であり、初めて会ったのは彼が18歳だった3年前・・・・
透の友人である耕二は、同世代の恋人がいながら、主婦の喜美子と付き合い始める。喜美子はごく普通のサラリーマンの妻であり、耕二との関係で次第に心のバランスを崩していく。詩史の不倫が周囲の知るところとなり、やがて二組の恋人たちに、ひとつの終わりが訪れる。

うーん、きらびやかな調度類とラフマニノフ。絵に描いた様なリッチの演出の中で進行する不倫劇。18のボンボンに経験豊富で美人の人妻が本気でアタックかけたら、そりゃあひとたまりもない。これが愛だと思い込んでも、要するに肉欲の世界。結局夫と離婚して、パリに留学した青年の元に行った彼女。それも要するに恋愛ドラマの辻褄合わせ(観客をそれなりに納得させる)みたいな感じで、やっぱ「浅い」わな。

ただ、音楽は溝口肇のチェロが非常にイイ雰囲気で内容の薄さをカバーしてました。それからエンディングの山下達郎「FOREVER MINE」もきっちりフルコーラス聞いて、「まあ許せるか」と映画館を後にしたのであった・・・・・

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2005年03月23日

新聞小説「讃歌」

テーマ:本・国内

2004年9月から2005年4月まで朝日新聞に連載された。作者は篠田節子。



2004.12.5
TV制作会社に勤める小野。ある日偶然に聞いたヴィオラの「アルペジオーネ・ソナタ」に心を奪われ涙する。その後ヴィオラ奏者である柳原園子を知り、彼女を題材にして特別番組を作る方向で話は展開して行く・・・・・・

物語は、番組終了後急に脚光を浴び始めた柳原園子と、その周辺の動きに対して微妙に違和感を覚え始める小野がどう絡むのかな?と期待させる展開となっている。
さて、この後小野と園子との関係はどうなっていくのか?


2004.12.26
TV番組のおかげで脚光を浴びる様になった柳原園子。TV番組後に発売されたCDもかなりの売行きとなり、それにつれて彼女関連の様々な情報が浮上。少女時代に優勝したというコンクールは特定メーカの提供するローカルなものであり、彼女を見出したという恩師もそこまでの関与はなかった。いわゆる「クラシック界」では彼女の存在はほとんど認められていなかった。
そんな中、番組の制作が適切だったかを議論する審議会が設けられ、関わった者たちを次第に巻き込んで行く・・・

うーん、まあ最初の「つかみ」はそこそこで、多少秘密めいた感じを引っ張っているが、やや冗長の感じ。柳原園子自身が取材及びその後の会談でも、過去の疑いに相当する部分を何もコメントしなかったのは何故か?単に売名目的だったのか?
この辺りはもう少しテンポを速めて園子自身を登場させないと、ちょっとダレる感じ。新聞小説が途中で挫折するのは大体こういうところ。


2005.1.9
番組審議会での議論はあいまいなまま立ち消え「謎のヴィオラ奏者柳原園子」の人気は上昇。各局が次作の制作に乗り出す動きを察知して小野及びその上司の椿坂が動き出す。
その交渉の中で園子の、舞台衣装やプログラム演目に対するしたたかな計算を椿坂は感じる。そんな中、週刊誌が園子に関する疑惑--コンクールが正式なものでなかった事と、恩師との関係--に関するスクープ記事を掲載。

ちょっと中ダルミを感じかけたところで、園子を巡る動きに少し変化が出てきた。この「讃歌」というタイトル。最初は傷心の弦楽器奏者が皆を癒していく話かと思っていたのが、次第に明らかになっていく園子の本質と照らし合わせると、どうもそんな底の浅い話では終わらない感じ。
けっこう毎日が楽しみです。


2005.2.16
雑誌のスクープ記事も中途半端に終り、柳原園子の人気はどんどん高まるが、その一方で次回番組を巡ってトラブルが起き、その制作が中断となる。直後に柳原園子は失踪。そんな折り、小野らが作った番組が業界の賞をもらい、続編を制作するチャンスが与えられる。
失踪していた園子から小野へ連絡があり、小野は単身園子が身を隠している別荘に向かい次回作の交渉を行う。それを承諾する園子だが、その別荘には撮影機材とおぼしきものがあり、小野の質問にもあいまいな返答。

ようやく園子本人が登場。だが相変わらず事態の真相に関しては聞く小野の方にも遠慮があるのか、あいまいなまま状況が展開して行く。
園子自体の正体は一体何か?



2005.2.27
園子の意向に添った形で演奏風景の収録が行われるが、その場に居た音大卒のAD神田は彼女の演奏に違和感を覚える。
実は小野の交渉以前に他局での制作が進んでいたが、それを園子が途中でキャンセルしていた。至急代役を立てて制作された番組を小野らが見る。ドタキャンに対する制裁なのか、かつて園子がウィーンに留学していた時の指導者もそこに出て、園子に関するコメントを発言。園子に対して西洋音楽の歴史も含め基礎を学ばせようとしたが、理解されなかったという。
それを見ていたADの神田がその専門的な知識を基準に、園子がクラシック奏者としての基本がダメなのを冷静に指摘。

小野が直に逢って感じる印象と、周りを介して伝えられる現実とのGAP。これが標題の「讃歌」とどう繋がって行くのか。ヒネリはあるのだろうけど、ちょっと複雑な感じ。


2005.3.6
小野らの制作した作品の中で冷たい指導者として表現されていた、柳原園子の留学先での恩師であるエレーナ女史が、この件について正式に抗議を申し出る。
関係者を守るため矢面に立つ椿坂。ただ「芸術選賞」まで取ってしまった後のため、後処理にはかなりの手間が予想される。だが園子の演奏はプロの目から見てそんなに問題があるものなのか?小野は釈然としない。

うーん、もうそろそろ核心に迫って欲しい感じです。

2005-03-24

柳原園子のCDを制作していたミカエル・レコード社長の熊谷が園子と愛人関係にあった事が判り、小野は軽いショックを受ける。園子との関係が原因で離婚した熊谷が、園子を売出す事を目的にアクションを起こしたのが一連の番組制作の舞台裏だった。それに意図せず加担させられていた小野。
そんな折り、失踪していた園子が睡眠薬自殺してしまった。

おいおい、これからの展開で主人公を殺していいのかよ・・・・
これも昨年9月から始まってはや半年近く。盛り上がりも中途半端で主人公が死んで、さあこの「讃歌」というテーマは一体どう料理されていくのかな?



2005-03-29

柳原園子の葬儀で小野は熊谷の姿を見つける。そしてカメラの放列の中から彼を救い出し、そのまま彼を家まで送る。
熊谷は学生の頃、学業と楽器(ヴァイオリン)との間で挫折を味わい、ニューヨークの音楽院に通う友人の家に入り浸っていた。そこに恋人として同居していた園子。園子もまた音楽院の教官からの叱責に疲れ切っていた。
そんな中で彼の友人は頭角を現し、見捨てられた2人は次第に意識し合う存在となっていく。
ただ熊谷自身、いつまでもそんな生活が続けられるわけもなく、半ば園子を捨てる様な形でニューヨークから日本に帰国。

主人公が死んで、一気にモチベーションが下がってしまったが、その先は結局彼女の後日談しかないのかな~。これからはヤローしか出てこない?



2005-04-04

熊谷は日本に戻ってから復学、レコード制作会社に入社しその後結婚。十数年の歳月の後、とある病院で柳原園子と再会する。園子は熊谷が去った後自殺未遂をしてその音楽院を辞し、体調不良を抱えたまま同じ十数年を一人で暮らしていた。


熊谷は妻の実家の援助の下で小さなレコード制作会社(ミカエルレコード)を経営していた。ちょっとしたチャンスを与える熊谷。ヴィオラ奏者として再び演奏の喜びを知る園子。彼女の演奏は口コミで評判になり、熊谷も彼女を応援するがそこは男女の事、再び関係を持つ様になる。

彼女のレコード制作に関わる中で浮気に関する部分が妻に知られ、窮地に立つ熊谷。そんな頃、小野は園子の演奏を聞いたのだった。


まあ後日談となると、ちょっと意気込みもそがれるが、実際園子は何を望んでいたのか?天才少女と言われたプライドの回復のみを願ってヴィオラによる再起に賭けたのか。この辺りがポイントですね。




2005-04-11

園子の弾くヴィオラ。本来のヴィオラは朗々と響く骨太の音色が基本。そして基本が出来ていない彼女の弾くそれはもの悲しく、逆に日本人の感性に訴えかける効果があった。

園子の演奏は地域の教会などで行われ、次第に口コミで評判を広めて言った。そんな時に小野が紹介を受けて園子のコンサートを聴き、日本人なるが故の感動を味わってしまった。

そこから先は園子らが特に操作しなくても、小野たちが善意の下に番組制作を行って行ったのだった。

だがシロウトの高い評価に対し、プロの厳しい目。注目を浴びた後に開催されたフルオーケストラをバックにした演奏会で園子は窮地に立たされる。


一見おとなしそうな園子のウラに隠れたしたたかさ。だが本質的には弱い。

あと数回でこのシリーズも終わるが、最後にこの作者は何を訴えかけるのか。弱い女の生き様?どうも同調出来ないまま引き回された感じ、かなぁ。




2005-04-16

プロに対しては無様な演奏を晒してしまった園子。熊谷はそんな彼女を別荘にかくまい、再起のための練習を行わせる。だが長いブランクの上に我流を重ねてきた園子には、基礎を受け入れてやり直す気力も技術もなかった。最終的に追い詰められた気持ちのままで自殺してしまった園子。



小野の回想---いったい音楽とは何なのか、何のためにあるのか、何が正統で何が邪道なのか?

そして、かつての恩師からの名誉毀損事件の顛末、ミカエルレコード社長熊谷、小野の上司だった椿坂らのその後が語られる。最後に柳原園子の番組制作に使った資料類を処分する小野の姿を描いて小説は終了。





ウーム。新聞小説を最初から最後まで継続して読み続けたのは初めてだが、毎日のささやかな楽しみという点では、それなりに生活に対しては好影響を与えていたと思う。

ものがたりとしては、最初の園子のミステリアスな印象から、もう少しクールな話に行くかと思ったらけっこう暗い方向。結局幼い時に天才少女と持ち上げられた後の留学時代の挫折、ここの描き方が単なる回想の形だったのであまり心に迫らなかったのかも知れない。



技術的には稚拙でも、一般大衆に対して大きな感動を与えることが出来る。この1点をテーマに置いたのなら、もう少し園子自身の人格がどう聴き手に影響を与えたかという部分についても掘り下げたかった。単に音色に哀愁を帯びていただけで小野は涙を流したのか?この辺りがまだまだ、という感じ。


これを読んで思い出すのは安部公房の「燃え尽きた地図」に出てくる失踪した夫を探す妻。微妙な透明感と底の見えない感情。そんな深みが描けるともっといいものになったと思う。








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2005年03月23日

果しなき流れの果に(小松左京)

テーマ:小松左京
初めて読んだのは二十代前半。その後延々と読み返し、多分10回以上は読んでいる。一度読んだだけで全体の把握が出来たら、相当な読解力があると自負していい。
この小説のモチーフとなっているのは「松浦佐用姫伝説」。恋人と別れ、その男を待ち続けてとうとう石になってしまう。羽衣、浦島と並んで3大悲恋物語と言われているもの。松浦は「マツラ」と読む。
テーマは「流れ」。ふとしたきっかけから、時間と空間の交錯する異次元世界に足を踏み込んだ男。
さまざまなエピソードを経て描かれる者たち。その前後関係は複雑に交差し、初めて読む者を混乱させる。
次第に明かされていく「階梯」の概念、宇宙の存在または意識。
小松氏は「日本沈没」に代表される様に、日本人(民族)に対する思い入れの激しい作家であり、「日本沈没」は基本的に、沈没によって自身の棲家を失った日本人が、世界の中でどの様にアイデンティティーを保ちながら生存していくかのドラマ。沈没のドタバタは大した要素ではない。太平洋戦争での敗戦によって国としての根拠を失った時期に少年時代を過ごしていた氏の人生観の様なものが、根底に流れている。

「果しなき・・・・」の中にもその思いはある程度込められているが、最も言いたいのは「宇宙は意識体」という概念。人間が行う、「生きること」(精神活動)は何のためか。生き続けたあと、何が残るのか。「宇宙」という意識体をより高いステージに上げるために、人類を含む生命体の存在意義がある。読み方によっては十分宗教書にもなる。ただ、後半というか最終章では小松氏自身が、疲れたのか自家中毒に陥ったのか、ややまとめに走った嫌いはある。


現在「ハルキ文庫」から発行されている(IEBN4-89456-369-X C0193)。
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2005年03月23日

とりあえず開始

テーマ:ブログ
もともと自分のHPは持っている。
きっかけはごく些細な事。
あるプロバイダの提供するコミュニティで気の合った仲間とスレッドのやりとりをする、そんな毎日が日々のストレス発散に役立っていた。まあ、たまにストレスの原因にもなったりしたが。
そんな頃、プロバイダがそのサービスの廃止を宣言。仲間の何人かは自分のHPを立ち上げ、それを読みに行く者とでまたコミュニケーションは継続。
ただ、そんな事も長くは続かない。それぞれが自分の表現を求めて尖鋭化したり、ただの掲示板のまま放置されたり・・・・
自分は好きな事がとりあえずあったので、多少の自己顕示欲充足のためもあって、コンテンツをそろえる行動に。
ただ、それも一段落した時、自分のところを訪れる者もなくBBSに書き込みもない。それで半年近く放置の末に閉鎖。一体何をやってるんだかという自己嫌悪。ネットの良さも悪さも感じながらの「この頃」。

そんな時にふとしたキーワードで、このブログを使った表現者のサイトに接触し、「ブログ」って何?状態に。
大まかな内容は知っていたが、実際に覗いてみた事は初めて。結局、複数のテーマを時系列別にどんどん貯めて行くというシステム。その記事一つ一つがネット検索の対象となり、どんな旧い記事でもそれに対するコメントを付ける事が可能。まあそんなところか。
普通のHPに対して、外に開かれた「窓」みたいなものか。
自然に付き合い方も判っていくかも。

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