監督:ピーター・チェルソム
ジョン:リチャード・ギア、ポリーナ:ジェニファー・ロペス、
ビヴァリー:スーザン・サランドン
毎日電車で自宅と事務所を往復する、弁護士のジョン。
帰宅途中の電車からダンス教室の窓辺に佇む美しい女性を見かけ、その姿を見るのが日課に。
ふとしたきっかけからダンス教室に入会してしまうジョン。
女性はその教室の講師ポリーナだった。
ポリーナに惹かれる気持ちもあったが、次第にダンスの面白さに引き込まれて行く。だが夫の行動を怪しんだ妻のビヴァリーは、探偵を使って夫の調査を始めた・・・・
まだ公開中だから、あまりネタバレは謹んで(でも日本版と基本的には同じ)。
これはもう「夫婦関係改善映画」という事かなー(一応夫婦で行きました)。
いや、ちょっと後ろめたい気持ちを持ちながら1人で観た方がイイという人もいるかも。
リチャード・ギアがイイ。「プリティ・ウーマン」や「シカゴ」ではモテモテ男をスマートに演じていたが、今回はマジメ一方の社員弁護士をとつとつと演じる。
最初はダサダサのステップで、ポリーナからも冷たい目で見られる。それが次第にうまくなるに従い、どんどん彼の魅力が増してくる。心の中ではジョンに惹かれ始めているポリーナ。
生徒の中からダンス大会に出場する事が決まり、同じ生徒のパートナーと特訓を始めるがどうしても自信のないジョン。最終日の遅い練習が終わってから、ポリーナは2人きりの明かりを消したフロアで最後の練習を授ける。完璧なステップの調和、見詰め合う眼と眼・・・・・
日本版には入っていなかったこの場面、イヤーちょっとマジ泣けたっス。恋愛というわけじゃないけど、ある瞬間「つれあい」以上に相手に対して想いが高まることだってある。同じ目標を持った者同士だけが感じる一体感。
踊り終えたポリーナは、呼吸を整えながら「ありがとう」といい、そして2人見つめあう。が、その一瞬後彼女は視線を外し去っていく。ジョンも家路に。
その後も妻との間でホロっとさせる部分もありますが、ワタシ的にはさっきの場面の切なさがホント身に沁みたデス。くだびれて、少し曲がり角に来ている「おっさん」にとっては、ちょっと背中を押された感じ、かな?