こんにちは(^.^)

 

 

先週、ミュージカル「ミラクル」(しんゆりシアター)を観ました。

 

そしてミラクルって何だろう…?と楽しみながらあれこれ考えていました。

 

 

 

 

 

 

原作は、辻 仁成さんの「ミラクル」。(1993年出版)

 

原作を読んでいないので、(探したけれどすぐに見つからなくて)

 

舞台からのみ想像を膨らませていたのですが、

 

ミラクルって、こちら側と向こう側、現実と非現実、日常と非日常との扉、

 

その扉をめぐる物語じゃないかなって思ったりしています。

 

 

 

信じられないようなすごい出来事だけではなくて、

 

この扉の存在に気づくこと、この扉の存在を忘れないこと。

 

そこに起きる出来事、生まれる物語、それがミラクルなのかなって感じたのです。

 

 

 

 

これは、悩みから抜け出すことのヒントにもなるような気がしました。

 

悩みから抜け出せないって、(ものすごく乱暴に言ってしまうと💦)

 

気づけないこと、信じないことのように思うのです。

 

 

 

こちら側だけじゃなくて向こう側もあること、

 

私もいればあなたもいること、

 

“その”扉はいつもすぐ目の前にあること、

 

その扉を開けた瞬間に違う世界が開けていくこと、

 

こちらとあちらの景色はちがうこと、

 

でも、こちら側と向こう側は繋がっていること…

 

 

 

 

ああ、そうか!そういうことか!そうなんだ!という気づき、発見、腑に落ちる感覚。

 

なんだか世界がすこし違って見える瞬間。

 

これこそ悩みから抜け出す瞬間です。

 

 

 

 

 

「ミラクル」は、“子どもの頃はあったのに大人になるとなくなってしまうものってなんだろう?”

 

という問いかけから始まります。

 

大人になると見えなくなるもの、失くしてしまうものってなんでしょう?

 

 

 

 

「ミラクル」の主人公少年アルは、ピアノ弾きの父シドとふたりで暮らしています。

 

アルのお母さんは、アルを産んだ日に亡くなってしまったのです。

 

父親のシドはそのことを受け入れられずお酒に溺れ、自分自身を見失っています。

 

息子アルにも「お母さんは世界中を飛び回っているシンガー。だから会えない。でも雪が降れば帰ってくる」

 

そう言い続けます。

 

その嘘のために、ふたりは冬になると雪の降らない南の町へと移り住むのでした。

 

 

 

 

お母さんを知らないアルは、「ママっていったい何?」「ママはどこにいるの?」「ママってどういうもの?」

 

そんな純粋な疑問や好奇心でいっぱいです。

 

自分にだけ見える謎のコミカルな紳士ふたり(幽霊?)と過ごしながら答えを探し求めます。

 

 

町で母子を見かけると観察を重ねるアル。

 

お母さんが子どもにしてあげていること、かけている言葉。お母さんの感触。

 

子どもがお母さんに甘えているようす、わがままを言っているようす。

 

 

 

時に、その場に入って行って、「あなたはぼくのママですか?」と尋ねてみたり、

 

その人の子どもの真似をしてみたり。

 

「お母さんは許してくれるひとだよ」と教えてもらえば、それを確かめようとしたり。

 

 

 

そんなせつない経験を重ねてアルは少しずつ知っていきます。

 

大人になっていくのですね。

 

 

 

 

ヘレン・シャルフベック 「母と子」

 

 

 

 

ある冬、冬に備えて移り住んだ南の町に雪が降るというミラクルが起きます。

 

「ママに会える!」と興奮するアル。

 

ママに会うことをクリスマスプレゼントととしてリクエストします。

 

焦ったシドは、今日という現実をなんとかさせようと

 

急ごしらえのママ(実は自分を愛してくれているひと)を連れてアルの元に急ぎます。

 

「ママだよ!」と紹介するシド。

 

するとアルは、その急ごしらえのママに笑顔で「おばさん、こんばんは」と挨拶すると

 

そんなことよりという感じで、

 

「パパ!いま僕はママに会ったんだ!」と興奮してて叫ぶのです!

 

 

このシーンがとても好きでした。

 

扉が開く瞬間です。

 

 

アルはあんなにも会いたかったママに会って、ママからのメッセージをパパに伝えます。

 

ママはいつだってアルの側にいて、アルの心の中に生きているのですね。

 

 

 

 

大人になるって、現実とうまく折り合いがつけられ上手に生きられるようになること?

 

でも、うまく折り合いがつけられないと悩みごととなって

 

幸せに生きることのつまずきとなります。

 

 

じゃあ、折り合いをつけるって、何かを失った結果手に入れられるものなの?

 

あちらとこちらを分けて、こちら(現実)だけに生きるすべを身に付けること?

 

 

そこに登場するのが“ミラクル”です!

 

 

あちらとこちら、私とあなた、日常と非日常、現実と非現実を隔てない。

 

信じたいものを信じて、生きたい自分を生きること。

 

 

 

悩みと名付けたもの、その悩みはたぶん動かせない。変わらない。

 

だから悩みの方を動かそうとしないで自分が動いてみること、変わることなんですね。

 

 

それは、いま目の前の現実をすべてにしないこと。

 

信じたい世界を信じ、見たいものを見る生き方です。

 

 

 

 

なんだ、そんなことわかってる!って思ったとして

 

そんなことわかってるけど現実に悩みから抜け出せないとしたら…

 

それは頭でわかっているだけなのかもしれません。

 

頭では理解できても、ハートでは受け入れられず閉じたままなのかもしれません。

 

 

考えているだけで実際は動いてない、扉を開けてない、なにより扉(ミラクル)を信じてない。

 

それではきっと始まっていかないんですね。

 

起こったから信じるのではなくて、信じるから起こるのがミラクル!、なんですね!

 

外に起きるものではなくて、自分の内側に起きるもの。

 

 

 

 

 

小さな劇場での観劇は久しぶりだったのですが

 

出演者の細かい表情や息づかいまでわかる臨場感がいいですね。

 

演出、音楽、衣装、美術、セリフetc. とてもよかったです。

 

アル役の中野 亮輔さんがかつての星野 源さんを彷彿とさせました。

 

脚本:ふじた あさや 演出:河田 園子 音楽:西村 勝行
 

原作も読んでみたいと思います。

 

 

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

分かりにくかったらごめんなさい(^^;

 

 

 

皆さまどうぞお元気でお過ごしください。

 

素敵なミラクルが訪れますように (^ω^)

 

 

江ノ島付近にて