ストループ効果とは、心理学者ジョン・ストループが提唱した、認知心理に関する現象です。

文字意味と文字色が異なる場合に、
たんなる色を答えるよりも反応時間が遅くなる現象のことです。

次に示す「色」を答えてください。

漢字を読むのではなくて、「色」を答えてください。









文字が意味している色と実際の色が違う場合では、少し戸惑うと思います。

色を認知するためには、文字を排除して色に注意を向けなくてはなりません。

このように、文字の意味が色の命名に干渉する現象をストループ効果と言います。

それでは、次に示す文字を答えてみてください。
色を答えるのではなくて、「文字」を答えてください。









文字と色が違い、今度は色が文字情報の認知を邪魔します。
漢字を読ませたときに、実際の色が干渉することを「逆ストループ効果」と言います。

この現象はもちろん、その言語が理解できない人には現れません。
漢字の読めない子どもや外国の方にはこの効果は現れないということです。

ストループ効果は、サイトやランディングページの効率を向上させるために
WEBでは活用されます。

例えば「自動車+車検」で検索し、「自動車の車検なら~」という文言の広告リンクを
クリックし現れたサイトの画面に自動車の画像が含まれない場合、
ユーザーがそのサイトのコンテンツを理解するまでに
かかる時間は長くなると考えられています。

これは、サイトやランディングページの文字情報と、
画像が相互に干渉するために起きます。