おはようございます☀️
昨晩は国道を時速100キロ以上でかっ飛ばし、渋滞をアミダしながら抜けていく代行業者に呆れました。
コロナ禍で最も禁じ手とされる行為、複数人の飲酒を助長する上にこの振る舞い。
まさにRubbishです。ならず者。国賊。非国民。(言いたい放題)
死に急ぐなら周りを巻き込まないでくれ。
穢らわしい話は流しましょう。
今回はとても美しいものを紹介致します!
京商 Maserati Bora (1971)
見てくださいこの大きなカニ!
…じゃなくて美しい色分け!!
一目惚れしました。
ルーフのシルバーの部分は実車だとステンレスで作られてるみたいで、高級感が光ります。
カウンタックと同輩で、しかも4.7LのV8をミドに積むというスーパーカー王道を行くような文法を持ちながら、
カウンタックのアバンギャルドさとは一線を画した落ち着きと味わいのある佇まいが魅力的です。
リア。後ろのエンジンをほとんど感じさせない紳士的な佇まいであります…
…が、そのせいで排熱には苦労したらしい(^_^;)
京商 Maserati Merak (1972)
マセラティが、というかボーラが面白いのは、
こんなものすごい立ち位置の乗り物に、顔どころかドアまではほとんど同じ兄弟を作ったところです。
しかし!
後ろ半分は結構違ってて、例の紳士的な佇まいを脱ぎ捨て、エンジンの排熱を第一目的に考えてスッパリ切り落とされています。
そしてそこに斜めに梁をつくり…デザインをボーラと似たようなクーペ風に仕立てました。
これをフライング・バットレスなんて表現する資料があるから面白い。中世のゴシック建築(だったかな?)によくある飛び梁のことですね。
エンジンはボーラのV8から二気筒切り落とされた(…とはいうものの、実際のところかなり仕様変更されているらしい)3LのV6。これでエンジンが占める部分がすこし減ったので、そこが後席になってます。
キャビン狭くなったのにシートが増えてる…(^_^;)
◆この頃のマセラティは(あろうことか)シトロエンの傘下になってたので、このスーパーカーたちにはシトロエンの奇天烈な風も吹いていたりします。
それはハイドロニューマチック。
スポット参戦願ったこのシトロエンはメラクと同じエンジンを積み、フロントを駆動します。
SMというのがまた狂った(褒め言葉)乗り物で…
いわく、「FFで時速200キロを超える」。
そのためにマセラティからすごいエンジンをもらい、
シトロエンお得意の空力デザインでCd:0.26を叩きだし、
ロックtoロックがたったの2回転だから動作も機敏だし、、
それでてハイドロニューマチックが恐ろしいほど安定した乗り心地とセルフセンタリングとその他もろもろをやってくれる、ていう天才が車に化けたみたいな乗り物です。◆
その機構が憑依したマセラティのスーパーカーにも、
ブレーキやらリトラクタブルヘッドライトの開閉やらその他色んなところにあのオイルじかけの物理ポンプが関わってたようで、、、
エンジンの出力の1部はそちらへ割かれた…とはいうものの、FFグランツーリスモの夢を実現したエンジンのパフォーマンスはやはり素晴らしいもので、
最高速度は当代第一を誇ったそうです(ストレートなら)。
壊れやすい×壊れやすいっていう絶望的な側面もあるけど、夢×夢でもある。到底手に届きそうなシロモノじゃないけど、憧れますね…
おしまい