赤坂・キッチャーノ・パルマの郷土料理”Cena Parmigiana”フェアに行ってきた。 | 20年3月までの野郎飯・前サイト(記事置き場)

20年3月までの野郎飯・前サイト(記事置き場)

2020年4月1日より野郎飯は、こちらのサイトで新たに運営を行ってまいります。https://yaromeshi.com/

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日本でも珍しい
「肉食系イタリアン」chicciano。

今回、初の試みとして、
イタリア・パルマハム協会とのコラボレーションで、
パルマの郷土料理をパルマのワインと共に楽しむ
これまた、面白いイベントがございましてね。
旨いもん好きとしては「行かなきゃ!」ってなわけで
行ってきました。

パルマの郷土料理に、パルマ&エミリア・ロマーニャ州の
スプマンテにワインが一緒に付いてくる(しかも、何杯も呑める!感涙!)
たまりません。

さて、まずはスプマンテから。

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Malvasia Frizzante / Monte Ville Vigne MALVASIA 

マルヴァシア・ディ・カンディア アロマティカ 100%。9月収穫。
手作業で選別した実を摘み取り18℃で20日かけて発酵。
シャルマ方式(タンク内二次発酵方式)。
緑がかった麦わらイエロー色。

フレッシュなマスカットを中心にピーチやアプリコットが合わさったような
複雑な香りなのに、飲み口は「たっぷり蜂蜜を溶かした」かのような味わい。
それでいてキリっとしているわけです。
これは、のっけから旨い!

そうこうしているうちに、1皿目がやってくる。

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カプリーノ・チーズとサマートリュフのムースにぱりぱり生ハム

生ハムを天火で焼いてパリッパリにしてるわけ。
塩分が結構利いてるんだけど、この味わい、癖になります。
さらに、山羊のチーズのムースや野生のルッコラらと一緒に口にすれば
もう、最高なわけで。
正直、これ1皿で何杯も呑めます。

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いつものように、フォカッチャやグリッシーニ達も一緒につまみながら・・・

さて2皿目。
マネージャー・フランチェスコが切り立てを持ってきてくれました!

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パルマ産生ハムとトルタフリッタの盛り合わせ

19ヶ月熟成の通常の生ハムから、クラテッロ(臀部の肉)、コッパ(首)、サラミが登場。
そして、これまた19ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノにトルタフリッタ。
生ハムとトルタフリッタ、パルミジャーノ・レッジャーノを手づかみで合わせて一緒に食べると、
これまたたまらない!
因に、このお皿は「マヨリカ焼き」って言って、ルネサンス時代から焼かれている錫釉陶器。


ここでワインが変わります!

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COLLI PIACENTINI DOC ORTRUGO 2009

オルトゥーゴ100%。
夫婦2人で切り盛りしている、小さなワイナリーの逸品。
微細な瓶内2次発酵をおこなわせるために、瓶詰め時には一切2酸化硫黄を
添加していない、それこそ本当に「地ワイン」を思わせる。
それでいて、華やかな複雑で重い香り、飲み口が若干の苦みがある
すっきり重い旨口なワイン!

さて、次はプリモ・ピアット!

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エルベッテのトルテッリとかぼちゃのトルテッリの盛り合わせ

粉状にしたパルミジャーノ・レッジャーノをお好みでたっぷりかけて頂きます。
エルベッテは、九州の不断草っていうのを使用。
九州では味噌汁とかに~って話してたフランチェスコ。
そのネタ・・・jaffaさんとこの奥様 のネタじゃん(笑)

それはともかくとして、モチモチのトルテッリ・・・たまりません。
流石は山縣類シェフ。

セコンド・ピアットの前に、またワインが変わります。

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FERRARI e PERINI Colli Piacentini DOC Gutturnio (Rosso)

ボナルダ、バルベーラを使用。
ラズベリーやプラムを思わせるようなアロマと、
口に含んだ時のフレッシュなリッチ感。
よかワインですね。

そして、本日のメイン。

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『パルマの薔薇』牛のフィレ肉と生ハムのロースト

イタリア語的に言えば、ローザ・ディ・パルマ。
牛のフィレ肉を生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノの塩分で食べさせる
切り口が薔薇のようなパルマの伝統料理。
「これは、あなた用に大盛り!」って、普通は二切れのところを一切れ多く登場。
ランブルスコで作ったソースもなかなか!満足!!!

さぁ、デザートと参りましょう。

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パルマのスペシャルドルチェ

アイスクリームに、バルサミコソース。
そして、このやたら旨いチョコレートケーキ。
俺ね、チョコレートケーキって、あんまり好んで食べてはいないんだけど、
これは、本当に旨い!名前は失念。

これほどガッツリとパルマの伝統料理を食べる機会なんて無いわけで、
素晴らしいひとときでした!思うところですが、
まだ更に続きます。

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食後酒・フランチェスコが作ったリモンチェッロ

国産のレモンと砂糖とスピリッツと水だけで出来るリモンチェッロ。
提供できるようになってまだ数日との事で、アルコールがかなり強いため、
氷を入れて供されていますが、フレッシュなレモンの香が嬉しくなる、
素敵な食後酒でした。

最終日っていう事もあり、オープンしてすぐに満席になってました。
(そもそも予約で満席っていう素敵な状況だったのですが)

しかし、これだけ感動が多いと、
「また行かなきゃ!」ってなりますね。

あぁ、因に。
来週から、羊、始めるらしいです。
お肉ファンは、また、「GO!」でしょうね。