1991年以来16年ぶりに地価が全国平均で前年比0.4%上昇に転じました。これってもしかして不動産ももう底を打ったってこと?と思った方も多いのではないでしょうか?今まで全く見向きもしなかった「不動産」にそろそろ目を向けてみようかな?なんて思った方もいるかもしれません。いきなり不動産を購入するというのは、もちろん難しいですよね。だからこそ、初心者が比較的少額からできる「不動産投資」に注目してみませんか?
今回の地価上昇ですが、牽引役となったとされているのが、都市部でのマンション・オフィス需要の上昇です。
現在の不動産投資は、バブル経済の時期のようにキャピタルゲイン(購入額と売却額の値上がり差益)を狙うものではなく、賃料などを投資額に対する利回り収入(インカムゲイン)として考える方式が主流となっています。日銀が2度の利上げに踏み切ったものの依然金利水準は低く、不動産投資の利回り収入の相対的な魅力は大きいといえます。
安定的に資産を増やすためには、分散効果を高めるという観点からも「株式」「債券」に「不動産」をポートフォリオに加えてもいいのではないでしょうか?
★☆具体的にはどのようにして実際に「不動産投資」をはじめればいいのでしょうか?☆★
まず、今回は一番少額からできる上場不動産投資信託(REIT)をご紹介しましょう。
REITとは、投資家から集めた資金をオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産に投資し、賃料などの収益を投資家に分配する仕組み。比較的少額から投資できるにもかかわらず、利回りを重視して実物の不動産に投資する場合と同様の効果が期待できます。さらに複数の不動産が組み込まれているので収益の安定性は比較的高いと考えられます。
うちの父もこの不動産投信の出始めに購入。かなり値上がりしたと大喜び!それからは、不動産投信を次々と買い足していましたよ。
実物の不動産は、「流動性」が悪いというのが欠点のように思います。売りたい時に売れない・・・。だから今現金化したくてもできないのでやむを得なく値段を下げて悪い条件でも仕方なく・・・ということもあります。ところが、このREITは、当然必要なときにすぐに売却可能!なので「流動性」という意味でも「株式」と同様に考えていいでしょう。
★☆実際にREITを購入するにはどうすればいいのでしょうか?☆★
REITは、「投資法人」という形で運営され、現在41銘柄が証券取引所に上場されています。一般の株式と同じように売買されており、投資する際は、証券会社に口座を開設する必要があります。
これから口座を開設するならお得な証券会社が一目でわかる。最新ネット証券一覧
やオンライントレード比較!「あるか~れ」
で自分にあった証券会社を比較し、チェックしてみるのもいいでしょう。
REITの魅力は、何といっても高利回り!予想分配金の額を一口あたりの投資口価格(株価)で割って算出した利回りは3%を超えるものも多いようです。直近に発行された5年もの個人向け国債の利回り1.13%や東証1部平均株式の予想配当利回り1%台前半と比較しても、利回り面での魅力は大きいといえます。
ただし、投資口価格は一般の株式同様変動しますので利回りは確定したものではないですし、さきほど父が不動産投信の出始めに購入してものすごく値上がりしたというお話をしましたが、これは裏を返せば、もともとの購入価格が上がっているので利回り自身は下がってしまっているはずです。実際に、2006年末との比較でたったの半年にもかかわらず、約3割も高くなっており、利回り面での優位性もやや薄れてきているようにも思います。
また、利回りが高いと思って投資しても、その後急落したら分配金の額を超える損失が発生するリスクもあります。
したがって、実際に投資するのであれば、利回りだけでなく、REITの組み入れ不動産や財務データ、投資口価格の推移にも目配りが必要です。不動産の投資資金を借り入れで賄っている割合が高いREITの場合は、今後金利が上昇していけば、業績にマイナスの影響が出てくる可能性もあります。各投資法人のホームページに詳細な情報が開示されているので必ず確認するようにしましょう。また、全ての投資家のための不動産投信情報ポータル《JAPAN-REIT ジャパンリート》
を参考にしてもいいのではないでしょうか?
父の場合は、実際に不動産を投資するかのうように不動産投信の不動産の状況を見て、。「都心のオフィス中心やし、立地はいいからなぁ~」なんていいながら、これならというところに投資していたようですよ。ある意味、自分で不動産を購入するような気持ちでやってみるのも面白いと思いますよ。
★☆REITファンドなら少額から投資可能!☆★
実物の不動産への投資と比べれば小さいとはいっても、REITへ投資するには最低でも数十万円以上が必要になってきます。最初の投資でそんな思い切ったことは・・・と思う人も多いと思います。
そこで、まず手始めにおすすめなのが、REITを投資対象とする投信である「REITファンド」がおすすめです。
国内だけでなく、海外のREITを投資対象とする商品など、数多くの種類が販売されています。具体的な投資額は商品によっても異なりますが、一般的には、1万円前後からの投資が可能です。
マネックス証券
での取り扱い商品を例にとってみると、ダイワ・グローバルREIT・オープン(世界の街並み)は5/18現在の基準価格は13,062円です。2005年6月24日に1口10,000円で売り出されていますから、かなりの値上がりがあったということですよね。一番高い時には、2007年1月の月足で13,752円でした。日によっては、14,000円越えもありました。
証券会社だけでなく、銀行や郵便局でも購入できる商品もありますが、各社で品揃えに差があるので、「NIKKEI NET」の投資信託サーチ
など、投信の検索ができるサイトを利用して探してみてはいかがでしょうか?