グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


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介護職がいらなくなる? 脳の神経と義肢や義眼がつながる時代、中途障害の四肢マヒなどはサイボーグ化によって機能障害自体を解消できる可能性――。NHKスペシャル『サイボーグ技術が人間を変える』には驚いた。http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/  補装具というよりは神経経路も接続し人体の一部に機械を取り込む、まさに人間のサイボーグ化。というとモデルは人造人間キカイダーのようなヤングメンを想像するが、番組に出てきたのはごく普通のおかあちゃん。失った右手を機械に置き換え、巧みに操り夫にお酌したりして(夫も手を握り、ぬくもりはないが7年ぶりと感動)。この日常性がすごい。

 また、パーキンソン症状が、脳の一部に電極を差し込むことによって解消した事例。歩行や言語の障害、振戦(ふるえ)などが、手元のリモコンスイッチを入れることでたちどころにおさまり、ステップまで踏んでみせる!(脳深部刺激療法、米国では2万人が受けているとか)。高齢者でパーキンソン症状のある方は時々いたが、歩行が安定すれば移動介助もいらないし振るえもなければ食事介助もいらない。

 さらに、うつ病患者も同様な刺激療法でポジティブな思考状態に改善しており、精神症状までもがテクノロジーで操作できることが明らかに。これは少し恐ろしい。スイッチ1つで気分が明るくなったり暗くなったり(不機嫌がちな妻にはぜひ欲しいが)。いずれ人格まで変えられるのではと立花隆も呆然。

とまれ人体のサイボーグ化で介護職は仕事を奪われるのではないか。映画のトーキー化で弁士が仕事を失ったように。そこで、生き残りの道は4つ。第1に生まれつきの障害者を狙う。脳性まひとか筋金入りの障害者は脳の刺激にも応えない気が何となくする(テレビに出なかったから)。そもそもさんざん医療の実験台になった恨みがあったりするから、手術を拒んでくれる可能性も高い。

第2に認知症高齢者など。番組では海馬チップなる技術が紹介され、記憶障害への対応には記憶データの保存や入替がほのめかされていたが、まだこれは具体的ではない。認知症高齢者の過去の生活史がわかったら、むしろそれを活用してケアするニーズはありそう(ただ、脳の萎縮や神経細胞の欠落を補う技術や人工海馬で短期記憶の障害も解消されたらわからない)。

第3にやっぱり貧しい人。どれだけ技術が進んだところで、機械の腕を手に入れられる(肩につけられる)人は限られるだろう。いまはお金のあるなしで介護される環境が異なる(あばらやギリギリ在宅や劣悪老人病院から、超高級有料老人ホームまで)だけだが、今度は身体機能の程度まで異なってくる(両マヒ=貧乏、片マヒ=中流、マヒなし=セレブ「奥様もサイボーグになすったら?」)。

あるいはまったく逆に、介護の人件費を考えると、機械のほうが安上がりで、介護者を使うのは一部の金持ちにだけ許される贅沢になるのかもしれない。化学肥料を使った野菜よりも無農薬で手をかけた方が高級で品質もよいとされるように。そこで4番目の狙い目として大金持ち(マヒそのままの自然人体=超セレブ「奥様ったらサイボーグなの?」)。

 介護職にとっては逆風に思われる身体技術の革新だが、番組中、仕事に役立ちそうな機械も紹介されていた。筋肉を10倍に働かせる夢の“モビルスーツ”。これを介護職が着用すれば、重量級の高齢者でもラクラク介護で腰痛知らず! というより要介護高齢者本人が着て弱った筋力を補ってくれれば、しっかり自力で立って頂き介護負担も急減(やっぱり介護者いらず…)。ただ、不穏がちな認知症高齢者に着て頂くのは要注意。10倍の力で殴られないよう…。

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車でアキラ(仮名・32歳、with知的障害)とドライブ。信号待ちでドアを開け閉めして足を外へ出している。危ない! 公園に行けばすぐ自販機に飛んでいき、揺すり出す。缶ジュースは歯であける。迫力。外出支援を終え

何とか家に戻るとあとは親御さんのグチに付き合う。「この間はエアコンを外して2階の窓から下に落っことし、大騒ぎ…」とか。「地域がいいっていってるけど、やっぱり施設に入れて安心したいよ…」とか。

 知的障害をもつひとたちとは、作業所、更生施設・授産施設、コロニー、グループホーム、養護学校などで、働いたりボランティアで出入りし、たくさん出会ってきた。ひとりひとり全然違い、愛想のよい好青年からかなりワイルドなハードボイルドタイプまでいろいろ。私のように普通学校の健常者ばかりに囲まれて大きくなってしまうと、その出会いは新鮮で、いままで「個性」とか言ってたことが何て薄っぺらだったんだろうと思わされる。障害者の「個性」ほど突き抜けているものはない。

 常に体を前後に動かし時々横跳びをしないでいられない人、視聴覚の重複障害も併せもち鼻の頭をトントンされるのが悦びの人、暗記に長けていて3年ぶりでもすぐ名前を思い出せる人、頬や唇が重く垂れ下がり独特な発声のある人、言葉を逆に言うことが得意な人(「こんにちは」を「わんにちこ」等)エトセトラ…。

あるコロニーは山のなかにあって、知的障害者だらけの街みたいになっている。いまはそんな大規模収容型の施設は流行らず、そこでも地域に戻る取り組みを少しずつ始めていた。私もわざと「ここの暮らしはどう?」と、寮生に聞いてみたりする(寮というのも古いが2030人くらいずつで寮単位で暮らしている)。答えられる人は限られるが「まあ悪くない、みんな知っている人だからね」などと言われる。あと「お母さんの家は好き」という答えもあるが、地域に出て暮らす等は煽ってみても、イメージがわかないのか、面倒くさいのか、そう乗り気でない。いまでも女子の寮の窓の下で自慰する楽しみもあるし…!(といって本人が施設に満足している訳ではない。高齢化した女子に満足しているのかもわからない)。

まあ、よしあしはあるが、その山を降りると、街中にフツーに歩いている人、電車に乗っている人の顔が、皆な同じに見えてしまう。それは間違いない。会社に行くと、一層強く感じる。同じ表情に同じ衣装に同じ言葉づかい。そのように訓練されて上手にこなせるのが「健常者」なのだから。なんて私たちは不自由なんでしょう!

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