《このコラムの解説》
私、細井康生が執筆している幻想SF小説「PSYBORG〜精神感応義体〜」シリーズで参考にした本を気軽にご紹介するコラムです
先日、私が見た夢の話を書きましたら、結構皆さんの反応が良かったですね。
私がみた夢の話はこちら
じゃあ夢に関する本でも紹介しようか?
と言うことで、今回選んだ本はこちらです^_^
「夢の操縦法」
エルヴェ ド サン ドニ 侯爵 著
立木鷹志 訳
国書刊行会
19世紀の貴族エルヴェ ド サン=ドニ侯爵の著作。
しかしただの有閑貴族の暇つぶし夢日記なんかではないんですね。
13歳の頃から書き続けていた膨大な自身の夢日記を元に分析,分類をしています。
「夢判断」のような心理学本ではありません
また夢占いでもありません。
夢に関する研究本ですね。
この本はそれこそ有閑貴族サン=ドニ侯爵の趣味全開の私家版なので、一般に出回ることがなかったのですが、内容は当時の数多の研究者でもここまで書けないだろう?と言うほどにちゃんとした研究本です。
後半は、自分の望む夢を望む形で見る方法を、自分自身が実践し、その効果を書いてあります。
20世紀に現れるトランスパーソナルやニューエイジ、スピリチュアルの影響がない分、非常にロジカルに展開しています。
かのフロイトが「夢判断」を執筆する際に血眼になって探していたというのもうなずける話です。
まあ、結局彼はこの本を手に入れられなかったのですが。
夢=記憶の再構成作業
机上の学者ではなく、夢の実践者だったからこそ書けたこの本。一読に値します!
<お知らせ>
私の著作
「Psy-borg 〜精神感応義体〜」細井康生著
206頁 もamazonで取り扱ってます(^^)
よろしくおねがいいたします