私の乾物好きを知る母は、旅先・物産展・専門店と、あちこちで色々買ってはそれらを持たせてくれます。
有り難く頂戴しているのですが、頻繁に出かけてくれるので、中年ふたり世帯ではとても消費が追いつきません。
登場を待つ昆布がいっぱいです。
冬場は水出汁を作って冷蔵庫へ入れておくのですが、これからしばらくは空きに余裕がありません。
解決策が見つからず困っていたら、平目の刺し身が、私に明かりを灯してくれました。
ちょっぴり立派なサクが買えたら、それ即ちチャンスデーです。
すかさず昆布〆にします。
良いことづくし。
何よりたっぷり消費できるのです。
ただ挟んだだけなのに、料理の腕前を褒められます。
簡単な上に、失敗なく美味しく仕上がります。
ほんのり飴色になった身には高級感すら漂い、思わず笑みがこぼれます。
気持ちに余裕も生まれるようで、ほんの少しケンカが減ったように思います。
ヨロコンブとはよく言ったものです。

