あなたの周りに情報通はいますか?
取って置きの話題を持つ優越感、おおっぴらにできない緊張感、それでも誰かに言いたくなる矛盾…
常にジレンマと戦い、いよいよ感情が抑えきれなくなると、秘密を寄越してくるネタ元達。
財界や有名人の噂・都市伝説等は、そうやって我々の知るところとなるのです。
クチが堅い私は貴重な存在らしく、頼んでもいないのに、絶妙に吹聴したくなるような話が舞い込んできます。
それでも、外には漏らしません。
信用されているから?
いえいえ、単に友達がひとりしかいないからです。
喋ろうにも、相手がいないんです。
今回のテーマは、私を取り囲むゴシップ好きと同じ名字の作家です。
借り出しリスト
96 和田はつ子/花人始末
97 山田詠美/明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち
98 山本巧次/大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 北からの黒船
99 吉村葉子/徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢
100 渡辺有子/サンドイッチの時間
ごく稀に顔を合わせる程度で、彼らとの付き合いはほぼありません。
会っても聞き役に徹するばかりです。
私の話に耳を傾けてくれるのは唯一の友Iちゃんだけ。
無理しないでねと渡してくれるお持たせ。
お菓子も嬉しいけれど、何よりその気遣いが嬉しいです。
ゴシップはいらないから優しさをください。