子供の頃は苦手だったのに、いつの間にか得意になっていた食べ物って結構ある。
かつては椎茸とレーズンとチーズが嫌いで、給食の時に苦労した覚えがある。
それが今では、わざわざ専門店から取り寄せるほどの熱の入れよう。
つぶつぶ感と妙な甘さが喉に残り、麹もあまり好みではなかった。
それが今では、わざわざ各地・各店舗の味比べをするほどの熱の入れよう。

お気に入りを見つけると、喜びを共有したくて、つい親しい人へ贈ってしまう。
上顎に皮がくっつくのが不快で、すすんで手にすることはなかった最中。
それが今では、季節・地域限定なんかを探し歩くほどの熱の入れよう。電話予約で取り置きしてもらうという、アナログ且つ間違いのない方法があったとは…
友人からの嬉しい差し入れに、気持ちが洗われるよう。
そうかと思えば、終始一貫してずーっとイマイチ馴染めない食べ物もある。
それが、砂糖たっぷりめのおかず。
煮物とか、ごま和えとか。
友人や同僚との食事会で鍋モノが選択された日には、私のすき焼きNG宣言で、よく揉めたものだったなぁ。
味覚って面白い。
