好き嫌いの熱量
好き<嫌い<嫌いだったけど好きになった<好きだったけど嫌いになった
"好き"には優しい気持ちで接しているから、実は熱量は小さく穏やか
"嫌い"には時々グッと気持ちが入るけど、それほど大きくはならない
"嫌いだったけど好きになった"にはマイナスを覆している分、やや気持ちが揺さぶられる
"好きだったけど嫌いになった"には裏切られた感があるため、とても冷静ではいられない
東京の下町で生まれ育った私には、新宿・池袋・浅草辺りが馴染み深い。
ほとんど接点のない、恵比寿・自由が丘辺りには妙な反抗心を抱いている。
銀座や日本橋は敷居が高いと決めつけていたのが、何度も通う内にすっかり虜になった。
そして、幼い頃は大好きだったのに、すっかり様変わりしてしまった街もある。

実家近くにも店が出来たと、父がわざわざ買ってきて持たせてくれた。
以前食べた時と全く違い、今回はすごく美味しく感じた。
これは購入した街が違うから?
それとも父の愛情のおかげ?
きっと、両方が作用してる。
好きだったけど嫌いになった街で買ったメンチカツと、好きな街で愛する家族が買ってくれたメンチカツ。
味覚まで左右するなんて…
つくづく私は感情で動いている。
本の備忘録
104 コンラッド/闇の奥 閉鎖的空間で誰かを崇める行為。未知なるモノへの恐れや尊敬。何だか新興宗教を目の当たりにした気分。じわじわ侵食されるようで怖い。
105 垣谷美雨/夫の墓には入りません 読んでたら「俺と同じ墓に入りたくないの?」と聞かれた。夫ならいいけど義両親と一緒は絶対イヤ!そもそも墓に入りたくない。
106 玄侑宗久/なりゆきを生きる 心がささくれているから沁みる。"いかにも"な言葉を押しつけてこないのが好ましい。気持ちが落ち着く。長くは続かないけど。
