本の備忘録 30 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

アスパラガスには北の大地が住みやすいし、パパイヤには南国の太陽が心地よい。
温暖な海から旨味の弱い昆布を採るのは無駄感があるし、マンゴーを寒冷地に移住させて費用が嵩むのは効率的じゃない。
食材の産地は、まさに適材適所。

出来るなら、クチにする諸々は全て日本人の手に任せたい。
最近はバナナやコーヒーなんかも作られるようになってきたけど、まだまだ高嶺の花。
キウイやパクチーなんかは、消費量が増えたのか気安い相手になった。
逆に、使用頻度が高いのに海外産ばかりという物は意外と多い。
カットトマトとかレモン果汁とか。
フレッシュトマトなら扱いやすいけど、フレッシュレモンは、皮を剥くのも絞るのもちょっと手間。
つい、瓶に頼りがち。
だけどコレまた、アメリカだのイタリアだの、国境を越えてやってくるモノばかり。

かぼす・すだち・ゆず…ひらがな明記の似合う柑橘類なら希望が叶う。
だけどレモンは、れもんでも檸檬でもなく、やっぱりカタカナでレモン。
何せインダス文明が起源だから。
ちゃんと苦味が残っている愛媛県産。
それがかえって国産らしくて信用できる。

レモン瓶、我が家の適材適所は、デパ地下食料品売り場と定めます。



本の備忘録
74 ねじめ正一/老後は夫婦の壁のぼり どんなにケンカしていたって、不満やわだかまりは蓄積される。いくつになっても理解力が上がらない夫。奥さん、うちもです!
75 中島京子/長いお別れ 認知症の人は周りにいないけど、介護の苦労なら少しはわかるつもり。うちの男衆は役に立たない。何もしないヤツほど口出しだけはする。
76 貫井徳郎/悪党たちは千里を走る 隙のある人間は可愛い。ある程度の距離を保って付き合えるなら優しい目で見守れる。あまりに近いと、ただただ腹立たしい。