正確に言うと、男と過ごしたヤツ。
どれもこれもロクなもんじゃなかった。
過去の思い出、一例
①フレンチ希望を匂わせていたのに、予約してくれた店がなぜか水炊き屋さん
②高級品をプレゼントしたお返しが、まさかのオリジナルラブソング2曲
③お泊まりデート当日に、フットサルでアキレス腱を切り全てキャンセル
※③をやらかしたのはつきのわさん
誰かに話せば大ウケ間違いなしのエピソードばかりだけど、本人にはちっとも面白くない。
よくもそんなにネタが揃ったもんだと、友達には大好評だった。
逆に女だけで過ごしたパターンだと、オイシイ思いをいっぱいさせてもらったから、単にあたしに男を見る目がないだけなんだろう。
でも残念なことに、楽しかった経験はさほど鮮明には残らない。
バカみたいな出来事ばかりが記憶される。
そうしてあたしの中では、クリスマス=嫌なイベントという図式ができ上がってしまった。
だけど世間の盛り上がりにつられて、ちょっぴり浮かれている自分もいる。
特に食べ物を目の前にすると気持ちを抑えられない。
ローストチキン、ローストビーフ、ローストポーク、ローストターキー、シュトーレン、ブッシュ・ド・ノエルetc.
ついつい買ってしまう。
ツリーもプレゼントもないのに、献立だけはパーティーそのもの。
ご馳走が揃えば、今度はお酒も欲しくなる。
こんな時には、ちょっと華やかな雰囲気が望ましい。
まさに、料理とお酒のマリアージュ。
あぁ、幸せ。
美味しいモノは、男と違って裏切らない。
