ブックリスト33 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

前クールは久しぶりにドラマにハマった。
流行りの若手が出るような恋愛モノからは離れて久しい。
最近は見るとしても、さっぱりしていてちょっと笑える深夜枠ばかり。
たまにしかピンとくるものがないから、ひとつでもアンテナに引っ掛かってくれると、そのシーズンはすごくワクワクする。
楽しみがなくなってしまい、何だか虚無感に襲われている。

メインの女優さん目当てで見始めたのだが、嫌いな人が出ていないというのが何より嬉しいドラマだった。
ちょっとでも気に食わない人がいると、他の全員が好きだったとしても、もう途端に見る気がなくなる。
あたしはちっとも忙しくないけれど、嫌いな人間に時間を割くほど暇ではない。
そういう意味でも、渋い脇役が多く出演するマイナーな時間帯は向いているようだ。

俳優陣に加えてグッときたのは、主役の作る料理が素敵だったこと。
会社に持っていくお弁当は、雰囲気のある曲げわっぱに収められている。
夕飯の残りを詰めました!という感じに、とても好感が持てる。
その夕飯も、派手さはないものの、素朴でいかにも美味しそう。

暮らしの匂いがしてくるドラマ…
好きだなぁ。


小説だって同じ。
日々の様子が丁寧に描かれている話は、読んでいてホクホクしてくる。

現代人が感じるあらゆる面倒を、自らの手で行うしかなかった遠い時代。
何をするにも、とにかく手間がかかる。
実際やってみろと言われたら、かなり大変だろう。
それでも、過去の生活が羨ましくなる。

だって我々なんて、わざわざ不便を楽しむためにキャンプに出かけたりしてるんだもの。
ラクしたいんだか、苦労したいんだか…不思議。

昔の人に、21世紀はどんな風に映るんだろう。

3日くらいで、「つまんないから帰りたい」とか言われちゃったらショックだな。