雨は嫌いじゃないんだけど、色々面倒になって家を出たくなくなる。
特別なコトなんて起こるはずもなく、ちょっとずつ不満がたまってくる。
動いてない分、食事は控えようと思う。
それなのに、悪魔の囁きが聞こえてくる。
我々は何と魅力的な食べ物に囲まれていることだろうか。
テレビをつければ、高級店からB級まで、日本はおろか世界各国のグルメに溢れている。
視覚からの誘惑はハンパない。
ならばとラジオに切り替えてみるものの、最新レストランだのゲスト推薦の逸品だのと紹介されていて、やっぱりどうにも刺激的。
今度は妄想が止まらなくなって、映像よりもよっぽどタチが悪い。
食べたい→出かけたくない→知識だけが増える→イライラする→ますます食べたい
食欲の無限ループ、いやむしろ悪循環。
あぁ、欲求不満は募るばかり!

こんな時期には、じっくり読書がいいんじゃない?
ほら、少しは食から離れられる
…は・ず・が、気付けば美味しそうなモノたっぷりの本を借りてるじゃないの。
無意識に手に取っていたという恐怖。
もはや食欲の呪縛からは逃れられない。
そして、ストレスは増殖する。
面倒くさがり屋の食いしん坊にとって、梅雨は決して勝てない天敵。

