ブックリスト20 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

如何なる時も、こだわりを貫いて生きる人がいる。

プライベートならいくらやっても構わないし、むしろ立派な個性と言える。
でも、それを仕事で発揮するのは遠慮していただきたい。

芸術家や職人ならば話は別。
だけど普通に勤めていれば、それなりに誰かと足並みを揃える必要がある。
どうでもいいこだわりを押し付けられたら、ただの迷惑でしかない。
むしろ、きっぱり捨てるべき。

派遣先の職場に、まさにそういうオッサンがいる。
働きっぷりは悪くないが、作業にマイルールを持ち込むのでとても面倒くさい。
言うことは間違っていないのだけど、態度が横柄で感じが悪い。
正論は人を傷つけイラつかせ、周りから浮くことになる。

あたしは真剣に聞いているフリがすごく上手いから、彼のようなオッサンの話だって、流しながらも的確に相づちを打ててしまう。
社会人としては有効なワザなのだが、今回はそれが裏目に出て、すっかり仲間意識を持たれてしまった。
こういうタイプ、気に入った相手にはとことん好意的に動く。
やめて、巻き込まないで。
こっちはただ平和に仕事したいだけなんだ。



小説はいい。
どんなに個性的な人だって、素敵に書き上げてくれる。
むしろそんな人の方が、魅力たっぷりだったりする。
でも、現実はなかなか厳しい。
愉快な人・貴重な人と、受け入れてもらえるのはレアケース。


こだわりを貫き通したいなら、嫌われる覚悟を持つべし。
自分は曲げたくないけど、ひとりぼっちは寂しいからイヤだなんて…
それはあまりにも図々しい。