20品目 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

高いモノには、それなりにワケがある。

洋服に関しては、特にそうだと信じていた。
ハイブランドのデザイン料、老舗メーカーの材料費、仕立てにかかる人件費etc.
諸々の経費が反映されるのは、仕方のないことだと考えていた。

10年程前に一時、ハマったブランドがある。
アメリカ人デザイナーによる、ごくカジュアルなラインで、とことんシンプルなところが気に入っていた。
だからと言って決して安いわけではなく、高品質を長く着る、というコンセプトだったんだと思う。

あたしのモットーは、"初期投資にお金をかけ、末長い付き合いで元を取る"こと。
だから、このブランドに関しても自分の選択に間違いはないと過信し、まとめて購入してしまった。
着心地が良く、合わせやすい色・形。
いい買い物をしたと喜んでいたのに、その気持ちは洗濯後に無惨に打ち砕かれる。

ハンガー掛けすると、サイドが明らかにヨレている。
乾けば戻るのでは…という期待も空しく、押そうが引こうがラインは曲がったまま。
その後いくら工夫しても、ピッチリ揃うことはなかった。
いっそ捨ててしまおうかと悩んだが、いかんせん生地だけはしっかりしている。
貧乏性に負けて最後まで着倒すも、ホームウェアの域は越えられず、本当に腹立たしかった。

そうしてあたしは、チェックすべきは縫製!と認識を改めることになる。
数々の失敗と挑戦を経て、ようやくひとつの結論にたどり着く。
日本製は秀逸。

ファミセで運良く入手できたスカートとワンピース。
まさかの85%オフ!
Made in Nihonと書いてある。
小粋じゃないか。
もちろん出来上がりは、キレイな左右対称。

あたしが気持ち良く過ごせるのは、確かな腕を持つ職人さんがいてくれるおかげ。
ありがとう、日本の技術。