ブックリスト18 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

"普通"に価値を見出だせる人が好き。

若い頃なら、自分にも他人にも何かを期待したくなる気持ちは分かる。
むしろ期待に胸を膨らませたり、裏切られて怒ったりできるのが若者の特権だろう。
ただし、それをいい年した大人がやるのはいただけない。

たまに出くわす、毎日をスペシャルにしたがるヤツ。
自分は特別だから何かが起きるのは当たり前だし、起きないのなら起こしてやればいいとか言い出すヤツ。
親戚・友人・職場、周りを見渡せば、ひとりくらい頭に浮かぶ顔があるに違いない。

なぜ彼らにイライラするのか。
理由は簡単。
実力が伴っていないから。
たまたま周りに経営者がいるのをいいことに、起業のイロハをドヤ顔で説明したり。
たまたま有名人と知り合ったのをいいことに、業界の裏話をワケ知り顔で話したり。

だから何!?全てお前には関係ない話!
お前は何ひとつ成し遂げてないから!
そして、近しい人に嫌われる。

挙げ句、世間に認めてもらいたくて、自らスペシャルを作りにいっちゃう。
欲望だらけのパーティーに参加したり、得る物のないセミナーを開催したり、自己満足だけの団体を立ち上げたり…
成功者との歴然とした実力差に気づかず、努力もなしに名声だけは欲しがる。
愚の骨頂。

ただただのんびり過ごせた1日を、なぜ幸せだと思えないんだろう。
普段より少し高い魚にした夕飯を、なぜ特別だと思えないんだろう。




誰にだって同じように毎日はやってくる。
幸せの基準は心持ち次第。
今日は何事も起きなくて良かった、今日のご飯美味しくて嬉しかったと考えられたら、もっと簡単にハッピーになれるのに…

残念ながら、"普通"に満足できないタイプのほとんどが平均的な性格・思考の人達。
早く己の限界に気づいて、周囲からバカにされる生活と決別してくれるといい。

どんなに頑張ったって、ネクストステージは訪れないから!
なんせ、あなたは"普通"なんだから。