ブックリスト15 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

仕事を再開して1ヶ月。

これぞ物流系の現実、笑えるくらい行く先々で変わったタイプの人に出会う。
あたしのように、会社員だったけど家庭の事情で働き方を変えたというケースは稀。
サラリーマン経験のある人は少なく、大半はバイトで食い繋いでいるという感じ。
風体も働きも、大抵がイマイチ。
たまにテキパキした若者がいても、金髪だのピアスだらけだので、一般企業では雇いづらそうな面々だったりする。

これまで働いたのは10回。
5ヵ所の現場で、それぞれ1~3回ずつ。
自分としては普通にしているつもりなのに、なぜか皆さまの印象に残るらしく、2度目の派遣時には何かしら声をかけてもらえる。
有り難いんだけど…毎日不特定多数の人員が送り込まれているのだから、目立つのはハデな人なんじゃないのかしらと首をかしげる。

ある日「前回一緒だったピンク髪の子が」と話し始めたら「そんな子いたっけ?」と言われ、びっくり仰天。
"ポリシーの塊"みたいな子だったよね!?覚えてないの!?
空気のような存在で有りたいと願うのに記憶されてしまうあたしと、絶対譲れないモノを精一杯アピールしているのに記憶されない人々。
皮肉な話。

個性って何なんだろう。

表面上に出せるコトは、他人にはそれほど響かないらしい。
いくら装飾してみても、所詮は自己満足に過ぎないのだろう。
あたしも若かりし頃は、アイデンティティをこじらせていた1人。
バカだったなぁと振り返るけど、今となっては笑える良い思い出。

積み重ねてきた経験が、人柄になって現れてしまうんだな、きっと。



自分を打ち出したいなら、とにかく信念を貫き通すことだと思う。
その内、必ず評価はついてくる。

ただし努力の方向次第では、ユニークと捉えられずに、変態と捉えられる可能性もある。
個性は危険と隣り合わせと心得るべし。