ホームページ上では種類豊富な印象だったのに、実際行ってみたら小ぢんまりしていたブッフェとか。
泣ける大人のラブストーリーだと思っていたのに、実際観てみたらほとんどアクションだった映画とか。
友人から愚痴のついでに、流産したと報告があった。
体調は戻ったようだし、無事ならいいんだけど、少なからずその報告はショックだった。
相手は年上の公務員で、出会い系サイトで知り合い、初めてのデートで寝た。
ま、そこは個人の自由だからどうでもいい。
問題は彼女が大病を患ったばかりということ。
完治するまで結婚はしても出産はしない、こんなカラダで産んだら子供に申し訳ないから。
ついこの間、そう言っていたのになぁ。
私の知る限り、そんな無責任なことをする人ではなかったはずだけど。
一体どうしちゃったんだろう。
でも、よく考えてみれば全ての事柄には色んな側面があるものなのだ。
あたしが見逃しているだけで。
ホームページを改めて見直してみれば、掲載されているメニュー欄に、フルーツトマトだの有機ベビーリーフだのと書いてあるのがわかる。
フライヤーを改めて読み直してみれば、前作のラブストーリーでの当たり役を引き合いに出して、煽り文句にしていることがわかる。
彼女も同じ。
振り返ってみれば、毎回オトコと付き合う度に痛い目にあっていたではないか。
勉強は出来るのに、人を見る目がない。
そうだ、そういうコだったじゃないか。
しばらくバカみたいな恋愛話を聞いていなかったから、ようやく学習したのだと思っていた。
しかし、何のことはない。
おばさんになって、色恋沙汰から離れていただけだったのだ。
実際に会って話せば、ざわざわした気持ちはおさまるかもしれないけれど、一度抱いてしまった不信感は決して消えはしないだろう。
もう、これまでと同じ愛情は注げない。
ブックリストは心の鏡。
人の在り方を考えさせられる本ばかり。
友人との関係を悩んだからこその選択だったのか、こんな本ばかりを読んだがために悩むハメになったのか…
思ってたのと違う、なんてないんだな。
思いが至らなかっただけ。
まだまだ毎日勉強だ。


