12月13日、曇り | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

エリートと落ちこぼれでは、どちらが幸せなんだろうか。

あたしの顔は、恐らく平均並み。
ブス呼ばわりされたことはないけれど、通りすがりの人に振り返られたこともない。
よく言われるのは、ズバリ"目力が強い"。
どうやら、全体的にやや濃いらしい。
それでいて、友人曰く、妙に萎縮してしまうというツリ目。
パッと見で、怖いと感じられることは少なくないようだ。

もしこれが癒し系の子だったら、瞳がうるうるしているだけで、こちらに気があるのではと勘違いしてしまうだろう。
もしこれが美男美女だったら、優しく話かけてくれただけで、ドキドキして舞い上がってしまうだろう。

こちらはわずかでもイメージアップするように、常に努力しているというのに。
造りの良し悪しで、第一印象に差がつく。
何て不公平なんだ。
だけど、顔立ちで人生損しているかと聞かれれば、そうでもない気がする。
どちらかと言えば、トータルしてプラスになっている。

ケバケバしい見た目から(基本的にはいつもノーメイク)、ワガママそう・すぐ怒りそう・生活力が弱そうと思われる。
本当は、我慢強くて小心者で家庭的なのに。
その代わり、ちょっとしたことで評価がぐーんと上がる。
人によっては、苦手→惚れた!にまで変わったという。
マイナススタートの強み。

一方、可愛い上に魅惑のボディを持つ友人。
ところが、ひと度クチを開くと、ハスキーボイスの残念ズボラ女。
合コンでは出だし断トツ1番人気だったのが、終わってみれば寂しいお一人様。
はたまた、物凄く優しい上にイケメンの友人。
ところが、ひと度付き合ってみると、全部他人任せのイライラ優柔不断オトコ。
誰もが羨むような彼氏だったたずなのに、別れてみればただのつまらない野郎。

整った顔の人は素敵な人に違いないと、我々は勝手に決めつける。
だから、想像を下回る行動をされるとがっかりしてしまう。
プラススタートの弱み。

そう考えると、器量良しが必ずしも幸せなわけではなさそうだ。
汚い格好で、冷たい態度で、小さなマナー違反で、すぐ幻滅される。
いかにも窮屈そうで、辛そう。


生まれ変わっても、今くらいがいい。
悪口も毒舌も下ネタも、あたしの顔ならどんとこいだ。