今年は1位がウィーン、2位がメルボルン、3位が大阪とのこと。
トップ10の中には、我が日本から2都市、カナダから3都市、オーストラリアからも3都市が選出されている。
一応、審査基準となる項目は開示されているものの、その詳細が分からず、今いちスッキリしない結果。
そもそも置かれている状況はバラバラなのに、純粋に比較することって可能?
まぁ、たとえどんなに高得点を取っていたとしても、極論を言ってしまえば、こんなモノは好き嫌いでしかないんだけど。
そして、今回のラインナップにあたしの住みたい街はゼロ。
まず、海外で暮らしたくない。
だって、日本ほど美味しい物で溢れている国はないもの。
野菜の出来はピカイチで、果物もコメも乳製品も然り。
魚介類は驚くほど豊富だし、各種肉も安心で間違いのないクオリティー。
とにもかくにも食が最優先のあたしに、移住という選択肢はない。
海外に移り住む人も、海外から移り住んできた人もたくさんいる。
なぜかあたしの知り合いには、日本を出た人よりも、日本にやってきた人の方が多い。
そして、彼らの滞在歴が往々にして長い。
もしくは、何度となく訪れてくれている。
数ある国の中から、なぜ日本を選んでくれたんだろう。
人柄、安全性、利便性、文化、歴史…
みんな色んな理由を挙げてくれるけれど、結局のところ食に尽きるんだと思う。
大好きな仕事に就けて、愛する人と平和に過ごせるとしても、食べ物が合わなかったら長くは暮らせない。

日本に住み始めてから、食べ物に興味を持つようになった外国人は少なくないらしい。
ひと度好きになると、簡単には離れられない。
帰国する予定だったのがズルズルと居着いてしまったり、気が付いたら日本人と結婚していたり…
こんなにも和食を、日本を愛してくれるなんて嬉しいじゃないか。
あたしなんかより、よっぽど詳しいし、きちんと食に向き合ってる。
DNAというアドバンテージがあるくせに、丸っきり完敗でお恥ずかしい限り。
今日は久々にしっかり昆布で出汁をとろう。