溜め込んで心身が爆発する前に、少しずつ放出しなければならない。
年に1度の旅行は最高の現実逃避。
半年に1度の寿司ディナーは特別なご褒美。
月に1度のネットショッピングで気分転換。
週に1度のジム通いで体スッキリ。
小さなハッピーから大きなプレゼント的イベントまで、あたしのストレス解消法は様々。
それでも全てがクリアーになるわけではない。
どんなに平凡な1日だって、寝て過ごしでもしなければ、必ず何かは起こる。
小さな出来事の積み重ねが、やがて大きな不満分子となる。
ちょっぴりでも、気持ちを休めたい。
家事をひと段落させた夕方、夕飯の片付けを全て済ませた食後、ホッとひと息つける時間が大事。
本を読みながら、家計簿をつけながら、ラジオを聞きながら。
ゆっくり煎茶を、紅茶を、コーヒーを味わう。
すると、お供がほしくなる。
そのひとときを楽しむべく、ベストマッチングを考える。
もらった豆大福があるからほうじ茶にしよう。
しっとりバターケーキにはダージリンだな。
濃厚チョコレートとブルマンのコンビは最高。
用意してる時から幸せ。
適当な理由をつけて、おやつタイムを挟む。
結果、ほぼ5食の生活。
休職中のくせに、こんなに自堕落な暮らしで良いのか。
自分に甘過ぎる。
甘味なだけに…
って、上手いこと言ってる場合か!
和から洋まで、デパ地下からコンビニまで、ありとあらゆる物が簡単に手に入る今。
あたしばっかりが悪いんじゃない。
時代のせいなんだ。
言い訳と自己嫌悪を繰り返す。
そして、最後には開き直る。
キリキリしているより、好きな物食べてニコニコしてる方がいいに決まってる。

江戸時代にも、日々の潤いに和菓子は取り入れられてたんだもの。
いつの世も甘味は、人々を笑顔にしてきたんだもの。
誘惑に負けたんじゃない。
必要に迫られてただけ。
ギスギスしたガリガリの嫁より、ふわふわしたぷくぷくの嫁の方がいいでしょう?
ね?
お願い、イエスと言って。