7月20日、晴れ | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

偽物:本物に似せて作ったもの・まがいもの

偽物が作られるということは、本物に人気があるということ。
本物の価値や価格が高くてなかなか手が届かないから、それっぽいモノで代用してある程度の満足感を得る。
庶民の強い味方。

基本的には本物志向。
滅多に手に入らないとしても、何かスペシャルな時くらいは奮発したい。
くだらない偽物に金を使うくらいなら、多少の犠牲を払っても正解を知りたい。
しかし中には、かえって偽物の方が良いんじゃないかと思うこともある。

ダイヤモンドとキュービックジルコニア。
どんなに小さな粒でも、その存在感は唯一無二。
いくらカットに精巧な技術を使おうとも、本物の輝きには到底及ばない。
何より、身につけている時の気持ちが違う。
安心・充実・高揚。
だけど同時に緊張感も伴う。
傷つけはしないか、無くしたりしないか。
常にドキドキ。
その点、偽物は気楽。
多少乱暴に扱っても平気な上、紛失したってそんなに痛くはない。
デザインも値段も選びたい放題。
どうせあたしの出かける場所なんてたかが知れてるんだもの。
気軽に楽しく使える方が有り難い。

でも、名誉のために言わせて!
ダイヤモンドも持ってます。

今日は土用の丑の日。
もちろん本物は鰻の蒲焼き。
せっかくなら美味しいモノをいただきたい。
この日に合わせて、ズラリ売り場を揃えるデパート・スーパー各社。
貧乏主婦、可能な限りの比較検討。
結論、どれも高い!
最低限の妥協点は国産。
産地にこだわった場合より¥2000安くなる。
ギリギリのボーダーラインでお得に済ませるか、とことん贅沢をするか。
迷いに迷って3時間。
混乱と暑さで、頭は爆発寸前。
あまりのことに、ほとんど泣きべそ状態。

ふと気づくと、鮮魚コーナーのタイムセール。
おじさんの元気な掛け声「活きのいいのが入ってるよ~」。
見ればそこには、キラキラぷりぷりの開きが。
鰯の蒲焼き。
これが、あたしの結論。
これが、我が家の経済状況。

でも、ちょっと悪あがきさせて!
ひとり2尾ずつです。